ビアスタの呪いは解いたが冷や汗勝利、そしてテギュン退団へ

７回終了までは完璧だったのに…。

ロッテの成瀬１０勝目＝プロ野球・ロッテ―日本ハム(時事通信) - goo ニュース

　ロッテが逃げ切った。四回にカスティーヨの適時二塁打など４長短打に犠飛で３点。七回は伊志嶺の三塁打などで２点を加えた。成瀬は３失点完投で１０勝目。日本ハムは、九回に中田の１３号２ランで２点差まで迫ったが、反撃が遅かった。　

[ニッカン式スコア]

○　にゃー　１０勝９敗
●　武田左　９勝９敗
ＨＲ　成瀬１１号（中田）

※本日のポイント

【ロッテ】成瀬　判定で完全試合がフイ - 日刊スポーツ

ロッテ成瀬善久投手（２５）が、完全試合をフイにした。２回、先頭の中田への３球目。一塁フェンス際への邪飛をカスティーヨが捕れずにファウルとすると、続く４球目を一、二塁間に転がされた。これをカスティーヨがダイビングキャッチし、一塁ベースカバーの成瀬に下から投げたが、ボールは成瀬の頭上を越えていった。しかし、判定は失策ではなく安打。ノーヒットノーランもなくなった。試合を見ていた小宮山悟氏（日刊スポーツ評論家）も「この判定はかわいそうすぎる」と、顔をしかめた。

２回の守備で完全試合もへったくれもなかろうもんがこのバカチンが。

これが後半の６回以降とかいうんだったらまだ分かるんですがね。
しかも、これが９回までわずか２安打に抑えて、２本目のヒットが出たのが８回とか９回ってーんなら、この記事にも含みは持たせられるけれど、試合が終わってない段階、ましてや序盤の守備の乱れがエラーでなく被安打の扱いをされたからといって、「完全試合」なんてなあ、まあえらく大きく出たもんだ。
おいらも何度か現場で終盤まで無安打無得点、２軍での話だけれど、実際にノーヒットノーランの試合も見たことはあるけれど、意識しだすのはせいぜい６回以降。２回の段階で、たとえ限りなくエラーっぽいヒットが出たとしても、そこまでは意識しませんってば。

しかもこの試合、ロッテは７回までに５点を取って試合を決めたのはいいけれど、ラスト２イニングで相手に３点をくれてやるという、ビアスタの試合にふさわしい、相手への接待とも取れる破格のサービスっぷり。ビールも半額、試合も最後の最後でファンガク…って馬鹿じゃねーの俺(´・ω・｀)
特に９回表２死からの中田の被弾なんて、頭の中では「もしかしたらここで食らっちゃうんじゃないの…？」なんて思っていたところに、ラストボールをあろうことか真ん中高めのストレート。こんなもんをミスショットしたら中田の名が廃ろうというもの。
決してバッテリーは打たれようとして投げていたわけではないのは承知の上なのだが、閉店間際でARTを引いたようなもので、打った客からすれば当たりは引いたけれどもうちと早く出て欲しかったというのが偽らざる心境ではないか。
このお客さん、多分明日も来たら勝ちますよ。スロットの設定を変えなければ。
つまり、この一発がどれほど余計だったかと。
相手からしたら敗色濃厚のラストシーンから２点を取り返したのだから、負けはしたが明日に繋がる勢いを感じただろうし、こちらからすれば、完勝目前からの一発で、後のランナーが出たら完勝ムードが一転、下手したら同点の目まで見えてくることになる。

攻める方も５点取ったのはいいけれど、破壊力に乏しいというかなんというか。
いやねえ。
４回に武田勝を打ち崩して３点取りましたでしょ。
スコア見ました？
一見４安打で３点取れたのだから、日曜日の大阪ドームよりはよっぽど効率的な点の取り方といってしまえばみもふたもないのだけれど、

岡田：遊安
今江：左２
カスティーヨ：左２
（一人飛んで）
清田：中２

これで取れたのが２点っておかしくね？

簡単に説明すれば、２塁打の場面は全部２塁ランナーは３塁ストップだったから点が入らなかったということ。
センターが糸井だったからということもあるのだろうが、それが１回ならともかく、２回も続けばそりゃ一つや二つも言いたくもなるってばよ。
まあ、糸井の守備範囲のことだから、清田のセンターオーバーが仮に追いつかれていたら、飛び出していたら進塁すらままならなかったところで、２塁ランナーカスティーヨの走塁自体をどうこういうのも難しいような気もするのだが…。

さて、今日は打順にメス。３番と５番を入れ替え、３番今江、５番井口という打順に。
井口が５番を打つのは２００９年８月以来。この頃は６番での出場もあったのでどのみち打順が下がるのはそれ以来ということに。
この打順入れ替えが功を奏し、また伊志嶺も扁桃腺炎による入院加療から復帰、試合を決める３塁打を放つ。

それにしても今日はビアスタということもあったのだけれど、ようけ入りましたな。２９７９３人ですか。あと２００人ちょいでフルハウス。
夏休み最後の２日間ということもあったのだろう。

そして、伊志嶺が帰って来る影で、去る人もあり。
先月あたりから韓国メディアで退団が報じられ、その去就が注目されていた金泰均が、このまま事実上の退団ということになる模様。

金泰均ロッテ退団「自信なくなった」 - 日刊スポーツ

ロッテ金泰均内野手（２９）の事実上の退団が決まった。２７日、中央日報電子版など韓国メディアが一斉に「退団」を報道。ロッテ石川球団本部長は「２週間ほど前に本人から『日本でやっていく自信がなくなった』と申し入れがあった。まだ合意していないが、しっかりと手続きを踏んでやっていきたい」と説明した。８月中に再度の話し合いを行うが、同本部長は「本人が一番の形を考えたい」としており、このまま退団となる見込みだ。今季は２年契約の２年目で、来季は球団に選択権があった。

　来日１年目の昨季はチームトップの２１本塁打と同２位の９２打点を記録。日本一に貢献した。ただ、今季は相次ぐケガで出場はわずか３１試合。腰痛治療のため６月２０日に韓国に帰国していた。中央日報電子版によると金は退団理由の１つに東日本大震災を挙げている。

石川総統が「まだ合意していない」というのは、おそらく韓国でのロッテ戦の放映権の問題がクリアになっていないのではないかと。本来ならばテギュンが出ることによって得られたはずの放映権料を、どうクリアにするかはビジネスの問題。
先月、この話が報じられた時においらが即座に思ったのは、テギュンが「日本でやっていく自信がなくなった」というのは、おそらく野球ではなく日本とテギュン自身を取り巻く環境の問題、即ち家族の強い意向があったのではないかと。
テギュンは奥様が出産を控えていたはずで、隣国とはいえ３月の巨大地震で損壊した原子力発電所からは、今でも放射性物質が撒き散らされている状態で、日本では安心して出産を迎えることが出来ないと御家族が思ったとしても全く不思議ではない。
日本で野球を続けるかどうかはテギュン自身の選択肢だろうが、日本で子育てをするか否かは家族の問題で、こればかりは我々が外野でどうこう言える話ではないのではないかと思う。
野球に限らず、サッカーなど他競技でも、日本のクラブチームに属するアスリートは戦いを展開している。
今回のテギュンの選択は、その中の一つ。「他の人はやっているのに…」というのは、あまりにもテギュンには酷なのではないだろうか。
おいらは、そっと送り出してやりたいと思う。

この続きは、テギュン退団が正式に決まってから改めて書きたい。

明日？
しらね。
この流れはイーブンですよ。せっかく３連戦の流れを掴みかかったのに…。