北海道マラソン2009 vol.5～感動のゴール

北大の北側から構内に入った。もう残りは約3kmとなっていた。構内の中央通りはポプラのトンネル。沿道では学生のイベントが、そして多くの声援があった。ここから先はランナーにとっての花道だ。

沿道の声援が凄く近くて、それがそのまま背中を押してくれる。
中央通りの真中あたりで40kmを通過。

40km通過タイム：　3時間2分44秒。　5kmラップ：　23分49秒。

スタートからのラップの落ち方がいままでで一番少ない。北大の南門から出ると、目の前には道庁赤レンガが目に入った。この日のためにコース上にはさえぎる余計なものが何一つない。普段は通ることが出来ないところを走るというのは、ランナーの一種の特権だ。普段の何気ない景色が別もののようだ。道庁赤レンガの北門を入ると、ここにも大声援が待っていた。分け隔てなく応援を送ってくれる。攣りそうな足に力をくれた。

南門の南側は41．6km地点。最終関門だ。5時間という数字が現実的だ。今のコース上のどこかにいる仲間たちは大丈夫だろうか。残り600Mだ。

日本銀行を右手に見ながら最後の大通りへ。まさしく最後の花道。中島公園の花道もなかなかだが、今回は箱根駅伝のゴールを思わせた。スパートをかける。不思議と脚は攣らなかった。直前のランナー2人を交わして感動のゴール。

フィニッシュタイム：　3時間13分24秒（グロス）

ネットだと12分台だろう。洞爺湖は偶然の快走レースだったが、今回は気候に恵まれたとはいえ、また途中のアクシデントがあったが、改心の出来である。自己ベストを出した洞爺湖より約17分の短縮となった。

ゴールしてからボーイスカウトの少年にメダルをかけてもらった。「ありがとう」
約3分遅れでまー君2号も無事ゴール。健闘を称えあった。

打ち上げの関係で後続の仲間の応援をできなかったが、その殆どが完走してくれた。いっしょに練習を頑張ったアミノのメンバーも。自分のこと以上に嬉しかった。このレースの後はまだ会っていないが感想を聞いてみたい。

今年の北海道マラソンは数年に一度あるかないかのコンディションだった。来年の同じ大会で同じ走りができる自信はないが、得たものは大きい。突然のアクシデントに冷静に対処できたこと。最後までゴールをイメージして走れたことだ。

北海道の夏の最後のイベントが終った。
自分でもなかなか頑張った夏だった。7月、8月は始めて月間の走行距離が300kmを超えた。そのモチベーションを支えてくれたのは仲間の頑張りとコミュニケーションだった。

ありがとう。

The end