ず~っと ず~っと 守られてきたもの
そして
これからも
ず~っと ず~っと 守り続けたいもの
透き通った 水の底に隠れてる
はかり知れない 秘密たち
怖いほどの美しさゆえ
誰も踏み込めぬ 神秘のチカラ
* * *
前回の上高地のお話から
ずいぶん間が空いてしまいましたが、
熊出没の貼り紙を見て、
上高地5つのルールにも納得して歩きだしていた私たち。
ほとんど手を加えず自然のままに残された風景。
所々に流れる透明な川の水に癒されて足取りも軽く・・・
すると何かの気配が・・・
回りの木々がザワザワ揺れ、
先行く人たちが落ち着かない様子・・・
何?なに?ナニ?
あぁ~~~っ!?
あらまぁ! お猿さん!
写真では、遠くに見えるでしょう?
ところがそれほど遠くではないのですよ。
結構至近距離まで来ているのです。
それも1匹ではなく数匹・・・
いや、10匹以上・・・
いやいや、たくさんっ! (笑)
動きが早くて、
シャッターを何度押してもピンボケばかり。
とても写真には撮り切れませんでしたが、
私たちが歩いている目の前を横断していったり、
仲間同士で追いかけっこをしたり、
大声あげて喧嘩をしたり、親子で仲良くしていたり・・・
始めは怖かったのですが、
こちらも次第に慣れて、もう天然の動物園でした。
ただね、ここで注意しなければならなこと!
それは道に落として行ったお猿さんのお土産です(笑)
上ばかり見ていると踏んでしまいます(>_<)
そんな感じで、
日常ではほとんど経験しないことばかりの道を、
ちょっと冷たい空気を吸いながら進みます。
空は相変わらずの雲を侍らせたまま、
ようやく先ほどの興奮から冷めた頃でした。
原生林を歩いてその先に現れてきたのは、
思わずため息の出るような風景・・・
透き通った水鏡のような浅い池でした。
これが田代池・・・・
池だけど川のようでもあり、
ここの水も透明度がすばらしく、
遠くまで水底が見えていました。
この先が大正池に繋がっているのでしょうか。
田代池は、大正池の上流になるそうです。
田代池の説明がありました。
田代池と湿原:
池の正面に見えるのは、
六百山や霞沢岳といった山々です。
こうした山々に降った雨は、
砂礫層を通る伏流水となり、田代池に湧き出ています。
池底には、枯れた水草などが少しずつ積もり、
また大雨によって大量の土砂が流れ込んだ結果、
大正4(1915)年に最深5mあまりあった池の大部分は湿原化しています。
池の正面に見えるのは、
六百山や霞沢岳といった山々です。
こうした山々に降った雨は、
砂礫層を通る伏流水となり、田代池に湧き出ています。
池底には、枯れた水草などが少しずつ積もり、
また大雨によって大量の土砂が流れ込んだ結果、
大正4(1915)年に最深5mあまりあった池の大部分は湿原化しています。
と記されております。
が・・・
生憎、山の姿は見ることができず、
白い霞のような雲が視界を遮っておりました。
それでも美しいと思えた田代池です。
そして湿原化した結果、
このように変化していくようです。
ここでは自然の流れに逆らうことなく、
そのままの姿を見せてくれているのでした。
この後は、
田代池の感動を抱いてホテルに向かいます。
ホテルまでの歩く道では、梓川の流れが目に入ってきます。
それはそれは美しい川です。
ず~っと透き通っています。
プラス水の色が本当に美しい。
写真では上手に表現できていないのですが、
エメラルドグリーンと言いましょうか、
沖縄の海を思わせるような色でした。
きっと梓川を実際に見た人は誰もが思うはずです。
遠く離れたところからでも、
岩や川底の石の色などがよくわかるほどの透明度。
梓川の色がエメラルドグリーンのように美しい理由は、
穂高連峰の雪解けが緩やかで、
少しずつ融けて川に流れ込むので、
茶色く濁った水にならないということ。
それと川に運ばれる砂や砂利そのものが白いので、
川底も白くなったということ。
この二つの条件が奇跡的に揃ったことにより、
白い川底で透き通った水を通して光の吸収と屈折現象を起こし、
エメラルドグリーンの光りを反射して美しい川の色になるのだそうです。
少しずつ融けて川に流れ込むので、
茶色く濁った水にならないということ。
それと川に運ばれる砂や砂利そのものが白いので、
川底も白くなったということ。
この二つの条件が奇跡的に揃ったことにより、
白い川底で透き通った水を通して光の吸収と屈折現象を起こし、
エメラルドグリーンの光りを反射して美しい川の色になるのだそうです。
わかりやすく言うと、
底が白いプールの水が
エメラルドグリーンに見えるのと同じような原理のようです。
これは梓川ならではの特徴だそうです。
それを見られただけでも価値ありって感じです。
田代橋から見た風景だったような気がするのですが、
ここから見る川も遠くのほうがエメラルドグリーンに見えます。
曇った日でもこのように美しく見えるのです。
そして橋の上からの紅葉がとても美しかったです。
目的のホテルは橋を渡って、もうすぐのようです。
霞沢橋。
この橋は他の橋と違って、
こぢんまりとした感じがツボりましてカシャッ!・・・(^-^;
霞沢橋を渡ったところですが、
晴れていたら目の前に山々が見えるはずでした。
残念!
そして午後2時頃ホテルに到着。
上高地での宿泊場所、上高地温泉ホテルです。
チェックインは午後3時からなので、
荷物だけ預けてすぐ日のあるうちに河童橋まで行くことにしました。
ホテルまで、
そしてホテルに着いてからも、
大正池での昼食以外、
休息を取らずに来てすぐの出発でしたが、
不思議なことに疲れを感じていませんでした。
私は、長野と言うと白樺を連想します。
大好きな樹木です。
そんな白樺と、
ほどよく紅葉した木々に囲まれた道を歩いて行きます。
心はルンルンです(笑)
どんな景色も愛おしくカメラに納めたくなりました。
しつこいようですが、
山は見えません・・・。
それでも満足できる風景なのです。
ホテルから歩いてすぐでした。
上高地と言えば・・・河童橋かウエストン碑
と言われるほど有名な
ウォルター・ウエストンの碑が見えてきました。
この方は、
イギリスの牧師さんで、
明治21年から28年までの日本滞在中に、
槍ヶ岳や穂高の山々を数多く歩き、
日本に近代的な登山意識をもたらし、
日本山岳会結成のきっかけを作られたそうです。
そして、
「日本アルプスの登山と探検」という紀行文の中で、
中部山岳を世界に紹介し、その業績は高く評価されたそうです。
この碑は、
日本山岳会が昭和12年に
ウエストンの喜寿を祝って作られたのだそうですが、
昭和40年にかけなおされているそうです。
荷物を預けて身が軽くなったもので、
このまま河童橋まで行きます。
変な木を見つけちゃいました!
自然の中にいると変わったものに出会いますが、
あれはいったい・・・?
キノコの一種でしょうか?
ヤドカリの形に似ていますが、
何かわからないまま道を急ぎます(^-^;
上高地は全部ではないのですが、
ところどころに木道が設備されています。
この整備だけでも大変なことなのでしょうね。
白い綿毛のような枯れた花をたくさん見かけます。
これがとても可愛らしいのです。
気に入ってしまって、やたらカメラを向けておりました(笑)
おぉ~~~!
またまたキノコ!
緑の苔も素晴らしい~!
上高地の風景は
どこを切り取っても素敵です。
川の向こう側に見えるのは、
おそらく化粧柳の木々だと思います。
(ちょっと自信がないのですが・・・)
この化粧柳は、
北海道と本州では何故か上高地にしか育たないようです。
気候の関係でしょうか?
それと、
歩く先々で、どうしてもカメラを向けたくなるのがこの白樺。
似たようなものにダケカンバと言うのがあるそうですが、
白樺(シラカンバ)とダケカンバの違いは、
木肌を触るとわかりやすいのだそうです。
ツルツルしている方がシラカンバ。
ザラザラしている方がダケカンバだそうです。
シラカンバとダケカンバ:
この二つはごく縁の近い種類ですが、
ダケカンバは標高の高いところに、
シラカンバはより低いところに、と住み分けているそうです。
上高地はちょうどその分布の境界に当たるので、
両方を見ることができるのだそうです。
上高地には自然の奇跡がたくさんある所だと思いました。
先を急ぎましょう。
一面に広がっている緑はクマザサです。
普通のササよりも葉が大きいのが特徴ですが、
葉に隈取りがあるのも特徴の一つで、
このクマザサの名前はそこから付けられているそうです。
なので意味からすると、
漢字の「熊笹」と書くのは誤字で、
本来は「隈笹」と書くのが正しいそうですよ。
因みに、この隈取りは若葉にはありませんが
越冬するときに縁が枯れて隈取りができるのだそうです。
河童橋までは、
ほとんど梓川見ながら通って行きます。
この景色が何とも言えずステキなのですよ。
美しい自然を堪能しながら歩いていると、
あっという間に到着です。
あの有名な河童橋。
芥川龍之介の小説「河童」は、
この上高地や穂高岳など梓川周辺を舞台にしているそうです。
河童橋周辺には、
ホテルやお土産やさんなどがあります。
橋の写真を撮ろうと思ったのですが、
よく見かける撮影ポイントは人が多かったのと、
何しろお天気がイマイチだったので翌日に期待して
この日は人の少ない橋の上から・・・。
この時はどちらかと言うと、
お土産を見る方に重点を置いていたかもです(笑)
そして目についたのが、
この「酪農家限定」信州安曇野牛乳。
どうも「限定」の文字には弱いです(^-^;
昼食以外休憩もとらずにいたので、
ここでひと休み。
するとね、
なんと人懐こいカモさんがヨチヨチと近寄ってきて・・・(笑)
逃げないのですよ。
そしたら横に座っていた高齢の女性が、
何やらお菓子を出してあげようとしました。
え?あらら?
と思った時・・・
友人がやさしく静かな口調で、
「この子のためには、餌をあげない方が・・・」
とその女性の手をそっと制止しました。
私は気づいたけれど、
友人のようにすぐ次の行動へ移せませんでした。
するとその女性は照れくさそうに笑いながら、
「そうでしたよね、カモちゃん、ごめんね」
と言ってお菓子をしまいました。
友人にとって上高地はほぼ地元のようなもの。
年に何度も訪れています。
上高地5つのルールが身に着いているのですね。
なるほど、
こうして上高地は守られているのだなぁと思いました。
雲の後ろには、
明日の晴れを予感させるような
青い空がチラッと・・・。
上高地もあと一日。
見れるだけ見ておきたいと、
欲張りな気持ちが顔出しますが、
日も短いので、
後は暗くならないうちに
急いでホテルに戻らねば・・・
と言いつつも、
これは「マユミ」と言う植物の実だそうです。
上高地の紅葉は、
決して派手な色ではないけれど、
味わいのある控えめな紅葉と
澄んだ梓川とのコントラストが美しいと思いました。
そして空も美しい。
何もかも美しくて
何度も深呼吸をしてしまいました。
歩いた割には疲れた感覚も無いままに
宿泊先のホテルが見えてきました。
ホテルの前には梓川が流れています。
晴れていたら、目の前に大きな山が見えるはず。
その風景を説明した案内板が設置されています。
明日は晴れますように・・・・。
そんな願いを抱いて、
ホテルの温泉でゆっくり休みます。
因みに、
温泉もお料理も最高でした。
食後にはホテル主催で、
スライドによる上高地の歴史など、
興味深いお話をたくさん伺うことができました。
この日の歩数、17,212歩。
歩行距離 10.3キロ
歩行時間 3時間11分
翌日は希望者にですが、
朝食前にホテルの方の案内で
田代池までの早朝散歩があります。
せっかくなので参加することに・・・。
よろしかったら、
また覗きにいらしてくださいね。
今回も最後までありがとうございました。
― Today's sky ―
2017.1.9 午後 @かすみがうら市
「 雨のち晴れで青空気持ちよく 」
ご訪問ありがとうございます。
二つのランキングに参加しています(^-^;
ポチポチっと応援していただけると励みになって嬉しいです。
左上のおきてがみも残していただけたら後ほどお伺いいたします。
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左上のおきてがみも残していただけたら後ほどお伺いいたします。
一度も行ったことがないので、チャンスがあったら行きたいです。
良い時期の旅行でしたね。
一万7千歩超のウォーキング、凄いですね!
山には色々な動物も生活しているのでしょうね。
カモさんが可愛いこと!
人慣れしているという事は、餌を貰ってるのかも
しれませんね。人間の食べるものはカモさんの体には
良くないですね。
夏雪草さんのブログは昨日アップされていますが
不具合はありませんでしたか。私は急にブログが
消えてしまいまして、何をやっても駄目で今朝やっと
元に戻っていました。
gooの方の障害だったようですが、びっくりでした。
一枚目の写真からずっと 目を見張るばかりのすばらしい写真の数々。
時間をかけて じっくり見せて頂きました。
いい写真ですね~。
これら どこかの写真展に応募したらいかがですか?
絶対 皆さんの目を 釘付けにしますよ。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
いつもありがとうございます。
松本市内に住んでいた頃でも、
毎日部活があったので1回しか行ったことがなくて、
大人になってからもう一度行きたいと思っていたのですよ。
ほとんどアップダウンのない平坦な道なので、
是非ともお薦めです。
手の痛みは大丈夫ですか?
いつもありがとうございます。
写真はねぇ、あまり良いとは言えないのですが(^-^;
上高地はほんとにステキなところです。
とにかく自然がたくさんあって癒されます。
カモさんは、ほんと人懐こい子でした。
きっと誰かが餌をあげているかもしれませんね。
そうそう、
昨日のブログはずっと接続できませんでした。
珍しく早い時間に作業できそうだったので、
気合いを入れて!なんてPCに向かって投稿していたら、
途中で真っ白状態。
作業途中のデータが心配でしたが、
どうにか保存されていたので助かりました。
繋がったのは23時半過ぎくらいでしたかね。
急いで仕上げて投稿した次第なんです。
なので、他の方のご訪問も
せっかく時間があったのにできなかったです。
びっくりでしたね~。
明けましておめでとうございます。
もったいないお褒めの言葉ありがとうございます。
ですが私の写真なんて、とてもとても出せるものではないですよ~。
楽しんでいるだけで終わっちゃってます(^-^;
でもね、あさがおさんお一人でもそう思っていただけるのは、とても嬉しいです。
どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
又PCのトラブルかと思いがっかりしていたんですが、
全部の方がそうだったみたいですね、PCのトラブルで
無くて安心しました。
何度も行ってる上高地なのにツア-で行くため
時間の関係でまだ奥の方まで行った事無いんですが
河童橋辺りだけでも充分満足できます。
梓川の流れには癒されます。
いつもありがとうございます。
昨日のトラブルにはほんと困りましたね。
どうにかギリギリで更新できましたが、
結局また夜遅くなってしまいました(^-^;
上高地は何度行っても良いでしょうね。
私はまだ2回目でしたが、
また行きたいと思っています。
今回は明神池の方まで行ったのですが、
そこも良かったです。
この辺りはとにかく水がきれいですね。
それだけで癒されますよね。
時期も紅葉の時期で尚更良かったのかと思います、梓川の清い流れには感動します
シラカンバとダケカンバの違いも何と無く分かるような気がしますが今度赤城山で確認して見ますね
自然の中を一日17000歩超の歩行にも関わらず疲れを感じさせないとは自然の力凄いですね
夏雪草さんの行動力にもよるものと思いますが、素敵な旅でしたね~
翌朝の大正池までの早朝散歩次回にご紹介いただけるようで楽しみにお待ちしております
大正池の様子は前に拝見しましたが、本当に何時も素敵な詩と画像ありがとうございます
今日から寒波が襲来しそうなので暖かくして風邪を引かない様にお互いに気を付けましょ~ネ。
@('_')@神秘な風景を見せてくれる松本・上高地の旅をご案内頂きありがとうございます。
この時期の上高地は行った事が無く興味心身で楽しませて頂きました。
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*('_')*今朝の私のブログへのお誘い!
・西国33ヶ所霊場巡りが終わったのを期に旅日記を編集しましたので行かれた事のある方は思い出しながら、まだ行かれた事の無い方は今度行く時の参考にして見て頂ければ幸せま~す!
◇ご覧頂いた感想コメントもお待ちしていま~す!バイ・バ~ィ!