姉妹愛

伊豆高原に住む姉。
２学年上のおねえはちょっと変わった人だった。

おねえのお下がり？
とてもじゃないけど着れません。。。
服のセンスが微妙だから(汗)
代わりにいつも、私の着古した洋服を差し上げていました。

それなりにライバル意識を持ち、
おねえよりもワンランク上!が私の目標でした。
なので、入学した高校のランクは上。
でも、上だったのはそれくらい…かも。

不思議ちゃんなおねえは…
高校に入ってから、
それまで全く手をつけたこともないヴァイオリンを習い始め、
ヴァイオリンで大学受験をする!
と言い始めた。
ピアノは小さい頃から習っていましたが…

習いたてのヴァイオリンほど、聞き苦しい楽器はない！と私は思う。
しかし、「エアヴァイオリン大会」
があれば、間違いなくおねえは優勝することでしょう。
ヘッドホンでガンガン音楽かけながら、
奏でられるエアヴァイオリン。
そりゃ、天下一品でしたよ。
…未だに、私の目に焼きついているぐらいですから(苦笑)

そんなおねえも、一浪して静岡の大学へ。
一応、ちゃんとヴァイオリンで入学しましたよ。
教育学部に。
で、今は音楽の先生しています。
素で「のだめバッグ」持参して…
そして、２児の母でもあります。

大して仲の良くない姉妹ですが、
それでも、遠くで見守り合い、
ケンカする事もなく、会えば語り合う。

密に連絡を取り合うことはなく、
しかし時々、地元の名産であるキンメの煮付けやアジの干物を送ってくれます。
そして、同時に骨せんべいが大量に送られてきます。

おねえなりの私の病気の理解と、
おねえなりの愛、なんですね。

意外と、硬く結ばれた姉妹愛。

美味しいんですけどね。
そう沢山食べられるものではありません。
時々、いわしの骨せんべいだけでなく、
別の魚の骨せんべいとか、いわしの骨せんべい明太子まぶしバージョンとか、
バリエーションに気を使ってくれてもいるんですが…。