言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「手もみ専門店の販売促進」(その3)

2012-03-07 08:50:11 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「手もみ専門店の販売促進」(その3)


「手もみというのは、まあ早く言えばマッサージのことでもあるんですが、マッサージというような構えたものではないということがひとつ言えますね」

「うん?」

「ほらマッサージっていうと、まず頭に思い浮かべるのが旅先の旅館でのマッサージじゃないですか。ちょっと年をとった方なら」

「え、まあ、ね。自分は経験ないですけど」

「え、本田さん、旅先でマッサージ、呼んだことないですか?」

「ええ、ないですねえ」

「へえ、そうですか。まあそうなんですよ、一般的なイメージとしては。その次に町のマッサージ店。このような店に行くのはだいたいお年寄りの方が多いですよね。お客さんとしては」

「うん、そうですね。これも自分では経験ないですから、何とも言えませんが」

「私たちが言うところの手もみは、どちらかというと、若い人たちを対象とした新しい感覚のマッサージなんです」

「なるほど」

「ほらマッサージというと、どうしてもお年寄りが通うところっていうイメージがあるじゃないですか」

「たしかに」

「でも肩が凝るとか、ちょっと腰が重いとか、というのは若い人にもあることです。いやむしろ最近はそういった若い人も多くなってきていますね。
仕事がきついってこともあるんでしょうが、疲れやすい人が増えてきましたね」

「それはね、やっぱり食べるものも影響してきてるんですよ。ジャンクフードを3食主食にしてるようなところもありますからね」

「ああ、そうですねえ。そういうこともいえますね。食生活の変化も大いにありますね」

「あります、確かに。贅沢しなくてもいいから、ご飯におかず3品ぐらいという食事を、1日1食でもいいからきちんととっていれば、いいことなんですけどね」

なんだか日本人の食生活論になっていきそうなので、柴田は話の方向を元に戻そうとした。

「ええまあそんなこと、ここで言ってもしょうがないことで。だから私たちも商売できるってこともあるんで、あまり突っこんでいくと、自分の首を絞めるようなことになりそうなんで、手もみに戻りましょう」

「あ、すいません。つい」

本田も苦笑した。

こんなところで持論を開陳してもしょうがないわけだ、と気づいた。

「で、私たちはそういった若い人たち、特に女性向けのリラクゼーションをやりたいわけなんです」

「なるほど」

「リラクゼーションなんですから、ちょっと寄っていこうかっていうぐらいの気軽さで、店に入ってきてほしいんですね」

「ふ~ん。気軽にねえ」

「コンセプトは『気軽に入れて、リラックス』、そんな感じですか」

「その通りですよ、その通り。そのキャッチ使わせてくれません?」

本田は満面の笑みを浮かべて言った。

「高いですよ~、このキャッチは」

「え、ほんとですか? いくらぐらいするんですか? キャッチって」

「みなさんアイデアにお金を出さないんですよね~。そんなものは無料サービスだなんて風潮、まだまだ根強く残っていますから。言葉だから、昔からある日本語なんだから、あんたが発明したわけじゃないんだから、そんなものにお金は出さないっていう遅れた経営者が。だから経営がうまく行かないんですよ。無形のアイデアにお金を出すという意識があれば、経営だってうまく行くと思うんですけどねえ」

「………」

「すみません、愚痴になっちゃいました?」

「あ、はい」

「話、進めましょうか」



<4>へつづく。

(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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わざと“サクラ”になる、ということ

2012-03-07 08:37:14 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨夜からまた北風が出てきて、今朝にはけっこう強く吹き付けるようになっています。
空は薄曇りというか、そこまでいかなくても、薄晴れというか、そんな感じではっきりしません。
でも今まで要な冷たさはなくて、昨日同様、春真っ盛りの暖かい朝です。


さて、昨日立て続けに人が訪ねてきました。
不思議なもので、電話などもそうですが、その日の朝早めに来客や電話があると、よく続くんですね。
これは何も人の家に限ったことではなくて、お店などにもいえることです。

どうも客の入りが悪いな今日はと、感じているうちに、あるとき一人のお客様が入ってくると、それにつられてどんどんお客様が入ってくる、というようなこともまれではありません。
不思議ですね。

電話などもそうです。

全然、ひどいときには1日中電話のない日があったかと思うと、逆に朝からたくさんの電話があったり、ムラがあります。

もちろんお店など、客商売をしているところでは、常にお客様で溢れている状態が良くて、その逆では気が気ではありませんね。

ですから、もしその日の口開けがあまり芳しくないとき、まったくお店にお客様が来ないようなときは、誰でもいいので、友人を口説いてきてもらうとか、それが無理なら、従業員がお客様になって、ちょっとでも店内を賑やかすようにしてみてはいかがでしょうか。
その賑やかさにつられてもしかしたら、本当のお客様が入ってくるようになるかもしれません。
「そんなことあるものか」と一蹴しないで、ものは試しとやってみることも必要ですよ。

電話も同じこと。

その日、お客様からのお問い合わせや予約電話などが全然ないと感じたら、自分の携帯で自分のお店に電話をかけてみるんです。
そうして誰かと冗談でもいいから話してみるんです。
もしかしたら今日の電話機、受けることを忘れているかもしれないですから………。(そんなことないか)

そんなことでもやらないよりは、そんなことでもやってみるということが必要なんです。
それは、常に仕事に打ちこんでいるのだということを、自分自身にも気づかせることとして有効ではないでしょうか。

お客様が来ないのも、電話がないのも、もしかしたら、あなた自身が今日の仕事に本腰を入れようと思っていないということを、お客様は察知しているかもしれないからです。
けっこうお客様って敏感ですよ、そういったことも。

接客されているときだって、ああこの人、今日はあまり乗ってないなあ、って感じるときもありますから。

もうひとつ、あまり来店客が少ないときは、来客用の駐車場に、少しずつ間隔を空けるとか、まばらに従業員のクルマを駐車させるとか、してみましょう。
これはちょっとしたお客様を呼びこむテクニックでもあります。

あなただって、1台もクルマのない駐車場に初めての客として車を止めるのは、ちょっと気が退けるときがあるでしょう? 
もしかしたら今日はこの店休みかなあなんて、思わないですか?

でも数台でもたった1台でも、自分より以前に止めてあったら、何の躊躇もなくクルマを止めるでしょう?
そういうことなんです。
私のような気の小さい客は、どうしても、そんなことまで考えてしまうんですよ。


それでは今日はこれで。

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