言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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“ふれあい何とか”というネーミング

2011-05-25 07:54:14 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

街中のイベント、公共施設、官製のキャンペーン………、すべてに何らかの名前が付けられます。
いわく『◯◯ふれあい広場』『ふれあいの湯』『みんなでふれあう△△キャンペーン』など。
この安易なネーミング、何とかしませんか。
どこの街でやっても同じ名前では、同じ発想しか出てきません。

よその人から見れば、どこでやっているのかわからないんです。
どこでやっているのか分らない、ということは、どこでやっても同じ、ということですね。オリジナリティがないということです。

さすがに、企業関係の販促やキャンペーンでこの「ふれあい」という言葉を使うところは少なくなりましたが、“公”がからんだ催し物や施設などでは、相変わらずこの名前が多用されています。

もうひとつよく使われているのが「夢」ではないでしょうか。

もうずいぶん前になります。
現在東京に大江戸線という名称の地下鉄がありますが、この名前は最初、公募によってつけられることになっていて、その選考課程の中から選考委員が選んだのが、今から思うと、まさに陳腐という言葉がぴったりの、“夢もぐら”でした。サブが東京環状線。

そこに石原知事が異議を唱えました。
「環状にもなっていないのに環状線はおかしい、それに何だその“夢もぐら”と言うのは。」ということでした。
結局すったもんだの末に石原知事が言った、「昔からの江戸の地内を走っているのだから『大江戸線』でいいじゃないか」ということで、『大江戸線』に決定しました。今ではこの名前が本当にぴったり、しっくり馴染んだ路線として親しまれています。

私は、最初選ばれたのが“夢もぐら”だと知ったときは、悪いとは思いますが、思わず失笑してしまいました。
「何で?」という「?」が頭の上でくるくる回っていました。

別に東京で住んでもいないので、直接は関係ないことでしたが、コピーライターという自分の職業がら、何という名前にしたんだろう、とちょっとばかり嘆きました。

私は、公募という形でネーミングを決めるはあまり賛成できません。
みんなに親しまれるものをという考えで、とても平凡な、それこそ“ふれあい”何とかとか、“夢”何とかという言葉に、その地域に関係した言葉がつけられるのが多いからです。

いい加減に、誰でもつけられるような平凡なネーミングや、わけの分からない名前から一歩すすんで、もう少し見識のある名前にしてもらいたいものだと感じています。

ネーミングの公募をイベントとして、新しく出現するものを何とかみんなに知ってもらいたい、という意図からネーミングは公募されますが、それで選ばれたネーミングがいつまでも残るということのリスク(数年もたつと笑いものにさえなるおそれ)を考えると、違った方法での認知方法をもっと練った方が得策ではないでしょうか。

もしそれでも公募を、とお考えの方は、選考するときには、その名前がいつまでも残るのだという見識を持って臨んでもらいたいと思います。
ちょっと強いことをいいましたが、これも少しでも長く残るいい名前にしてもらいたいという思いからです。

それでは今日はこれで。


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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