言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

時間感覚

2012-08-06 10:25:59 | 接客
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。

蒸し暑いですねえ、今朝も。
曇っているので気温が高めでも、それはそれなりに過ごしやすいのですが、今日は湿度が高いようです。
昨夜少し雨が知らないうちに降ったようで、少し道路が濡れていました。

今日は雨が降ることもありそうな天候です。
今現在は南西の空が真っ黒です。

近所ではまた道路工事が始まりまして、うるさいこと、うるさいこと。
今日は古い電柱の撤去と新しい場所への植え込み(?)です。
地面全体が小さく振動しています。


わたしがまだ勤めていたとき、クライアント先に車でよく出かけました。
しかし車なので、自分のせいではないのですが、渋滞や事故などで、その先のことはその場でないと分からないのです。

たいていはだいたい予定した時間通りに着くのですが、やはり突発的なことで遅れてしまうことがありました。

そんな時には必ず途中で、相手先に遅れる旨電話を入れるのですが、ケイタイのない時分は公衆電話を探して、あっても車がとめられないとかいろいろなことでなかなか連絡さえとれないこともありました。

で、相手先に遅れることを連絡します。
必ず、あと何分ほどで着きますと言うんですが、わたしはぎりぎりではなくて、数分足して言うことにしていました。
たとえば10分ほど時間がかかると計算した時、その時間を「10分ほど遅れます」というよりも、15分ぐらいでつけると思います」というように。

そして計算通り10分で到着した場合、待っていた相手は、言われた時間よりも数分早く来たので、お、案外早くこれたねと思ってもらえます。たとえ最初の約束よりも遅れたとしても、お互い良い印象で、それからの営業はスムーズに行えます。

しかし焦っている時には、できるだけ早く着きたいという自分の思いが素直に出て、10分はかかるのに、7、8分ほどで着きますと言ってしまい、結果2、3分の遅れとなってしまったら、連絡したのに、さらに数分遅れたという心のしこりがお互いに残ってしまって、営業もいい状態ではない状況で始まってしまいます。

「嘘も方便」という諺をここに当てはめるのはどうかと思いますが、やはりこれは営業のひとつのテクニックではないかなと思います。
相手に悪い感情をできるだけ抱かさない配慮とでもいうんでしょうか。

たとえ遅れるにしても、言った時間よりも数分早く着くということは、遅れるというマイナス面をちょっとでもプラス面に変えることができることでもあるのです。
遅れる時間よりもさらに遅れると、それがたとえ1分であっても、相手側にちょっと嫌な感じを=しこりを残してしまいます。

いい気分で折衝は始めたいものです。

さて、それと同じではありませんが、お店などでは当たり前のように「少々お待ちください」と言って、お客様を待たせる場合があります。
そんな時の「少々」とは何分でしょうか?

それは感覚の問題ですから、人によってその「少々」という数分の感覚が違います。

わたしは「少々」と言われれば5分ぐらいかなと思っていますし、もしかしたら2、3分だと思っている方もいらっしゃるでしょうし、10分ほどだと思っている方もいるでしょう。
「少々」という言葉ひとつでも千差万別の感覚があります。

でも、みなさん「少々」という簡便な言葉で流していますが、ここで接客の上手なお店では、その「少々」という言葉はタブーにして、必ず必要な時間をお客様にお伝えすることにしているお店もあります。

「おそれいりますが、10分ほどお待ちいただけますか?」
「申しわけございません、ただ今切らしておりますので、在庫を確認してまいります。10分ほどお時間をいただけますか?」
そういうようにはっきりと時間を伝えることで、お客様は次の行動の目安がつきます。

それが「少々」と言われたきり、うんともすんともなく10分待たされると、たとえそれが10分という短い時間であっても、うんと長い時間に感じられ、さらにはイライラ感まで生じてくるという結果になります。

自分の時間感覚をお客様に強要してはならないのです。
はっきりとお互い共通の計数(この場合は時間の長さ)や認識のもとで行動することで、お客様といい関係が築けます。

今日は時間という人それぞれの感覚について、日頃思っていることを書いてみました。


さあ今日もがんばろう!

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