こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
満天通り商店街は、わたしの頭の中にある空想商店街である。
今日も今日とて、ある商店の1日が始まっている………。
もちろんどこの商店街とも似通ったような、
今やどこにでもある地方のシャッター通りである。
このシャッター通り商店街が、わたしの頭の中でどのように変わっていくのか、
わたしにも皆目見当がつかない。
さてさてどんなことになるやら。
もしかしたら、商店街がなくなってしまうかもしれない。
そんなことが起こらないように頑張っていかなくては。
それでは今日もどうぞ。
空想商店街 「復活弁当」(6)
「さてそれはまあ、今度の新しい役員さんたちにまかせておいて。なあ増野さんよ、こないだからちょっと話してる例のこと、今から本田さんと練ってみようよ」
やっと本題に入りそうだ。
すでに本田の腹の中には、ビールがたっぷり入っていた。
「何でしょう」
「うん。ほら本田さんが以前ちょっと話してたことがあったろ? 店同士が集まって、もうひとつお互い扱ってる商品を持ちよることができる店を作るって」
「ああ、はい、あれですね」
「そうなんだ。俺たちちょっと考えてみてさ、本田さんがお弁当屋さんをやったらどうかって言ってくれた時があったろう。今まで自分たちが扱ってきた商品を持ち寄って作るわけだから、まったく新しく店を作るよりも、予算をつぎ込まなくていいんじゃないかって」
「ええ、コラボ弁当屋さん、のことですね」
「そう、そのコラボ弁当!」
「具体的に聞かせてくれないでしょうか」
田島が身を乗り出していった。
「以前もどこかの講演で話をさせていただいたんですが、空き店舗ーーそれも飲食店を以前にやっていたところをですね、そこをまず借りることですね。
みなさんたちだったらみんな知り合いですからそのあたりは簡単ですよね。貸す方も、みなさんだったら安心だということもあるわけですから」
「1軒、心当たりがあるんだ」
増野が言った。
「2年ほど前まで洋食屋をやっていた店なんだけどね。その店の清さんという人が、店やめたくなかったんだけど、倒れちゃったんだよ。本人は治ってからも再開したいようだったけど、やっぱりこのご時世だろ。いったんやめちゃうとね、なかなか」
「その店が空いているんだ」と田島が言った。
「清さんも愛着があるから、今でもきれいにしてあるんだよ。それでね、こないだ本田さんのこともあって、ちょっと清さんに聞いてみたんだ。そしたら俺たちに貸すんだったら、うれしいって言ってくれてね、それで」
「それで、じゃあやろうよってことで、具体的に進めたいから、本田さんを呼んだわけさ」大艸が後を引き取った。
「清さんもアドバイスぐらいはできるし、自分の名前があるとほら調理師免許が活かせるし、って。もうトントン拍子に話が進んじゃってさあ」
どうだろ、と全員の視線が本田に向いた。
本田も頷いた。
つづく
<7>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
販促経営コンサルタント、藤田です。
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わたしにも皆目見当がつかない。
さてさてどんなことになるやら。
もしかしたら、商店街がなくなってしまうかもしれない。
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空想商店街 「復活弁当」(6)
「さてそれはまあ、今度の新しい役員さんたちにまかせておいて。なあ増野さんよ、こないだからちょっと話してる例のこと、今から本田さんと練ってみようよ」
やっと本題に入りそうだ。
すでに本田の腹の中には、ビールがたっぷり入っていた。
「何でしょう」
「うん。ほら本田さんが以前ちょっと話してたことがあったろ? 店同士が集まって、もうひとつお互い扱ってる商品を持ちよることができる店を作るって」
「ああ、はい、あれですね」
「そうなんだ。俺たちちょっと考えてみてさ、本田さんがお弁当屋さんをやったらどうかって言ってくれた時があったろう。今まで自分たちが扱ってきた商品を持ち寄って作るわけだから、まったく新しく店を作るよりも、予算をつぎ込まなくていいんじゃないかって」
「ええ、コラボ弁当屋さん、のことですね」
「そう、そのコラボ弁当!」
「具体的に聞かせてくれないでしょうか」
田島が身を乗り出していった。
「以前もどこかの講演で話をさせていただいたんですが、空き店舗ーーそれも飲食店を以前にやっていたところをですね、そこをまず借りることですね。
みなさんたちだったらみんな知り合いですからそのあたりは簡単ですよね。貸す方も、みなさんだったら安心だということもあるわけですから」
「1軒、心当たりがあるんだ」
増野が言った。
「2年ほど前まで洋食屋をやっていた店なんだけどね。その店の清さんという人が、店やめたくなかったんだけど、倒れちゃったんだよ。本人は治ってからも再開したいようだったけど、やっぱりこのご時世だろ。いったんやめちゃうとね、なかなか」
「その店が空いているんだ」と田島が言った。
「清さんも愛着があるから、今でもきれいにしてあるんだよ。それでね、こないだ本田さんのこともあって、ちょっと清さんに聞いてみたんだ。そしたら俺たちに貸すんだったら、うれしいって言ってくれてね、それで」
「それで、じゃあやろうよってことで、具体的に進めたいから、本田さんを呼んだわけさ」大艸が後を引き取った。
「清さんもアドバイスぐらいはできるし、自分の名前があるとほら調理師免許が活かせるし、って。もうトントン拍子に話が進んじゃってさあ」
どうだろ、と全員の視線が本田に向いた。
本田も頷いた。
つづく
<7>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
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