こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
今朝は昨日とは一転、快晴です。
しかし寒~い!
今朝6、7時頃の最低気温がマイナス2℃ぐらいでした。
この冬一番の冷たさです。
東京などでは昨日雪が降ったそうですが、こちらは寒い曇り空がずっと続いただけでした。
一昨日から何か風邪を引いたような兆候で、昨日は節々が痛くて、だるい1日でしたが、大事にしていたせいか、今日はだいぶん楽です。
午後は出掛けていたのですが、そんなときに限って来客があり、お相手もできないままお土産だけいただきました。
いやはや。
さて、本題です。
初めて店を出そうとか、新店舗を出店しようとか考える際、気をつけなければならないのが、店舗立地です。
反面、本音を言ってしまえば、立地条件などは本来関係のないこと、なんですけどね。
その店が何を売ろうが、何をサービスしようが、お客様の欲求を満たすものであれば、山の中にあっても、島の中にあっても、必要とするお客様はやってきてくれるはずです。
まあ極端なことを言えば、ですが。
それが究極の商売です。
店舗の条件としては、更地の上に建てるところから設計するのが一番です。
ところが、初めて店を出すとか、新店舗を出店しようか考えた場合、よく利用されるのが、既存の空き店舗ですね。
店の骨格を作る費用も必要なく、オープンのコストを大幅に抑えることができます。
うまくいけば、中の設備をそっくり借用することもできます。
予算制限があるので、それは大助かりです。
だからすぐに飛びつくんですね。
しかしそこには大きな落とし穴があります。
もしかしたら二度と立ち直れないような深い穴かもしれないんだけど………。
その前の店のオーナーが建てたものか、その店はどのくらいの期間営業したのか、なぜ、どのような理由で閉店したのか………。
それらを把握することは、マーケットを考える以上に必要なことなんです。
よく車で通る道路沿いに、どのような業種の店がオープンしても、早いもので数か月、遅いものでも数年を経ずに店をたたんでしまっている店の跡を、誰もが数軒は目にしているはずです。
不思議だと思わないですか。
一見繁盛しそうだと第三者的に見ても思う店でも、長続きしない、そのような店の跡です。
有名チェーン店が出店してもそれは変わらい、というような店の跡を。
どの地域にもあるはずです。
さて、ここまで読んでくると、誰もが頷くでしょう。
確かにある、と。
なぜ、どのような業種で出店しても、一度ついてしまったしみはなかなかぬぐえない、と思わせるような店跡が確かに存在しています。
しかし、そのような中でも、出店業種ではただ一つの例外があります。
それはアダルトグッズの店です。
どのような店が入っても閉店するような店跡でも、一度アダルトグッズの店が入店すると、不思議とその多くの店は長続きし始めます。
また、繁盛し、店が手狭になって退店し、新たな場所でオープンさせるような店の跡もあることはあります。
そういう稀有な店の跡に入るのは、よほどの幸運ですが、そのような店の跡も確かに存在しています。
これも不思議なんでが、そのようにして居抜きで入ったとしても、その後の店は繁盛するか、しないまでも、ずっと営業が続くか、前の店と同じように違う場所で繁盛しています。
さて、長続きのしない店の方ですが、そのような店が数回出退店が続くと、だんだんと店そのもののたたずまいがみすぼらしくなっていきます、当然。
いくら改装時に外装を新しくしても、みすぼらしく見えてしまう。
そうするとお客さんの方でも敏感にそれを感じ、さらに不人気店に落ちていくのです。
そのような不人気店跡に入ってくる新規店は、よほどのパワーがなくては無理です。
逆にその時は勢いがあり、この店なら大丈夫だろうと感じても、負のパワーに負けてしまい、退店してしまうというようなこともあります。
そのようにして退店してしまうと、せっかくもとからあったパワーがその不人気店の負のパワーに乗っ取られてしまい、いずれその企業そのものが負の連鎖を負って、坂道を転がっていくことさえあるんですね。
それほどにも居抜き物件というものに入るには、気をつけなくてはならないのです。
それにもかかわらず、新しく商売を始めようとする人に限って、そのような居抜き物件を探し、簡単に入ってしまうのです。
言葉は悪いのですが、そのように呪われている店の居抜き物件に入るには、その人にはパワーがまだなさすぎるのです。
そうして成功する店というのは、100に1つから5つ、せいぜい1~5%程度しか存在しないといってもいいでしょう。
店を新規にオープンして、数年後まで維持させる店そのものさえ10%内外しかないのに、そのような居抜き物件に入って成功させようとすること自体が至難の業なんです。
長くなりますので、この続きは明日ということで。
次は連載中の『時代においていかれたテーラーの復活』は今日で第10回目です。
ここからどうぞ。
しかし友岡の技術者としてのプライドが、その本田のプランを拒否した。
今さらそんな、友岡に言わせれば、片手間のような仕事はできない、と拒んだ。
この反応は、ある程度本田が予想していた通りだった。
「友岡さん、あなたは片手間としか考えないが、お客様は違う。
友岡さんとこに持ってくるお客様の洋服には、強い思い入れがあるものかもしれないんです。
だって、だからこそ友岡さんのような確かな技術を持った人にリフォームしてもらいたいんですよ」
「わたしはこの腕一本で、今までテーラーとしてジャケットやスーツを作ってきたんだ。
今さらどうしてそんな中途半端なことが出来るというんだ!」
「中途半端? 中途半端とは失礼じゃないですか!」
「わたしにとっては、きちんと生地から1着仕上げてこその仕事なんだ」
「その仕事がなくなったから、私に依頼したんじゃないですか?」
「だから、あんたに頼めば、何か自分が持っている技術を活かせるようなものを提案してもらえるんじゃないかって思ったからだ!」
「友岡さん、世の中にハイこれですって、ぱっと提案できるような新しい仕事なんてありませんよ。
どんなに新しく見えても、それは今までの仕事の延長線上で考えだされてきたものばかりです。
友岡さんの技術を活かせて、地域のお客様に貢献できることを考えたとき、友岡さんにはこれだ、とわたしは思いました。
とてもいい仕事じゃないかなって思いました。
それをあなたは中途半端仕事だとしかと思わないのなら、仕方ないですね。わたしは手を引きます」
つづく
それでは、また明日。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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