こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
満天通り商店街は、わたしの頭の中にある空想商店街である。
今日も今日とて、ある商店の1日が始まっている………。
もちろんどこの商店街とも似通ったような、
今やどこにでもある地方のシャッター通りである。
このシャッター通り商店街が、わたしの頭の中でどのように変わっていくのか、
わたしにも皆目見当がつかない。
さてさてどんなことになるやら。
もしかしたら、商店街がなくなってしまうかもしれない。
そんなことが起こらないように頑張っていかなくては。
それでは今日もどうぞ。
「復活弁当」(2)
朝の8時を過ぎると、常連客に混じって、噂を聞いて弁当を買いにくるお客も来るようになる。
そういった見ず知らずのお客にはまずていねいにその店のシステムを説明する。
この弁当屋はただ毎日弁当を作って店頭でを販売しているというのではないのだ。
「いらっしゃいませ。うちはお客さんのお弁当箱とかランチジャーとかを預かって、それにお弁当を詰め手渡すというような形なんですけど、いいですか?」
「え、そうなんだ?」
今日もまた一人、新しいお客様がやってきた。
リーダー格の喜久代さんが説明を始める。
初めてのお客様にはこれを納得してもらってから利用してもらうことになっているので、最初は必ず戸惑ってしまう。
一応システムを書いた大きな掲示があるが、お客様はたいていそんなものは見ないで、いきなり注文を始める。
それが当たり前のことだから、始める際にはこういったおきゃk須天にはできるだけ笑顔で親切にシステムを説明することを徹底している。
イラスト入りの説明リーフを相手に渡し、それぞれの箇所を指さしながら説明する。
もどかしいが、こういうシステムをとったことにはわけもあるので、それは絶対に必要なことなのだ。
「ええ、それでお帰りの時にまた寄ってもらうんですけど、そのときに空になった弁当箱とかランチジャーとか、また預かるわけです」
「………?」
「ああ、洗ってなくていいんでしょ、全然、そのまま。むしろ食べ残しもそのままにしてもらった方がいいんですよ。その方が嫌われているおかずなんかよく分かりますからね。うちの甥なんかそりゃもう好き嫌いが多くってねえ、よくおかずを残すんですが、まあやつには食べ残したおかずでもまた入れてやりますけどね、は、は、は」
喜久代さんは大きく口を開けて笑うと、そのサラリーマン風のお客もつられて笑顔になった。
「それで次の日もいるかどうか聞きます。いらないときはいらないって言ってももらえば作りませんから。お金はお弁当を渡すときにもらいます。これは毎日ですけど、何ヶ月間か利用してもらえるようになったら、月ごとの計算でその月の終りにいただけるようにもできます。うちはまだここ始めてそんなに日にちが経っていないので、まだそのお客さんはいません。いずれそうしてほしいというお客さんにはそうしようとは思ってますけどね」
「なるほどなあ、面白いシステムですね。これって、皆さんが考えたんですか?」
「あ、いえね、このやり方は、この商店街を見てもらうことになったコンサルタントさんのアイデアです。それに単純に乗っかったってわけです。売れない売れないって、指くわえて見ていたって始まりませんからねえ。何かやらなきゃってことで、ここにいるみんなが集まったってわけ。おばあさんばっかだけどね」
「あ、いや、そんなこと………」
「そんこと、あるでしょ。ははははっ!」
サラリーマンも笑わざるを得ない、喜久代さんのあっけらかんとした笑顔だった。
「あ、ごめん。時間ないのに。まあそういうわけだから、ね。今日お弁当いります?」
「あ、もちろんそのつもりで来たわけで………」
「そりゃそうだわねえ、お弁当屋に雑誌買いに来ることないもんね。ごめんなさいね、じゃあ今日のところはうちのお弁当箱使ってくださいね。洗ってこなくていいですから。それでついでにお弁当箱と包むもん、それにそうだそうだお箸も持ってきてくださいな。あ、そこにうちで売ってるお弁当箱やランチョンラップ、あ風呂敷のことね、いろいろありますから、見て良かったら買ってください」
「あ、面倒だからそうします」
と言ってサラリーマンは、店頭に陳列されている弁当箱と風呂敷、そしてお箸を適当に選んでそれに詰めてもらうことになった。
<3>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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満天通り商店街は、わたしの頭の中にある空想商店街である。
今日も今日とて、ある商店の1日が始まっている………。
もちろんどこの商店街とも似通ったような、
今やどこにでもある地方のシャッター通りである。
このシャッター通り商店街が、わたしの頭の中でどのように変わっていくのか、
わたしにも皆目見当がつかない。
さてさてどんなことになるやら。
もしかしたら、商店街がなくなってしまうかもしれない。
そんなことが起こらないように頑張っていかなくては。
それでは今日もどうぞ。
「復活弁当」(2)
朝の8時を過ぎると、常連客に混じって、噂を聞いて弁当を買いにくるお客も来るようになる。
そういった見ず知らずのお客にはまずていねいにその店のシステムを説明する。
この弁当屋はただ毎日弁当を作って店頭でを販売しているというのではないのだ。
「いらっしゃいませ。うちはお客さんのお弁当箱とかランチジャーとかを預かって、それにお弁当を詰め手渡すというような形なんですけど、いいですか?」
「え、そうなんだ?」
今日もまた一人、新しいお客様がやってきた。
リーダー格の喜久代さんが説明を始める。
初めてのお客様にはこれを納得してもらってから利用してもらうことになっているので、最初は必ず戸惑ってしまう。
一応システムを書いた大きな掲示があるが、お客様はたいていそんなものは見ないで、いきなり注文を始める。
それが当たり前のことだから、始める際にはこういったおきゃk須天にはできるだけ笑顔で親切にシステムを説明することを徹底している。
イラスト入りの説明リーフを相手に渡し、それぞれの箇所を指さしながら説明する。
もどかしいが、こういうシステムをとったことにはわけもあるので、それは絶対に必要なことなのだ。
「ええ、それでお帰りの時にまた寄ってもらうんですけど、そのときに空になった弁当箱とかランチジャーとか、また預かるわけです」
「………?」
「ああ、洗ってなくていいんでしょ、全然、そのまま。むしろ食べ残しもそのままにしてもらった方がいいんですよ。その方が嫌われているおかずなんかよく分かりますからね。うちの甥なんかそりゃもう好き嫌いが多くってねえ、よくおかずを残すんですが、まあやつには食べ残したおかずでもまた入れてやりますけどね、は、は、は」
喜久代さんは大きく口を開けて笑うと、そのサラリーマン風のお客もつられて笑顔になった。
「それで次の日もいるかどうか聞きます。いらないときはいらないって言ってももらえば作りませんから。お金はお弁当を渡すときにもらいます。これは毎日ですけど、何ヶ月間か利用してもらえるようになったら、月ごとの計算でその月の終りにいただけるようにもできます。うちはまだここ始めてそんなに日にちが経っていないので、まだそのお客さんはいません。いずれそうしてほしいというお客さんにはそうしようとは思ってますけどね」
「なるほどなあ、面白いシステムですね。これって、皆さんが考えたんですか?」
「あ、いえね、このやり方は、この商店街を見てもらうことになったコンサルタントさんのアイデアです。それに単純に乗っかったってわけです。売れない売れないって、指くわえて見ていたって始まりませんからねえ。何かやらなきゃってことで、ここにいるみんなが集まったってわけ。おばあさんばっかだけどね」
「あ、いや、そんなこと………」
「そんこと、あるでしょ。ははははっ!」
サラリーマンも笑わざるを得ない、喜久代さんのあっけらかんとした笑顔だった。
「あ、ごめん。時間ないのに。まあそういうわけだから、ね。今日お弁当いります?」
「あ、もちろんそのつもりで来たわけで………」
「そりゃそうだわねえ、お弁当屋に雑誌買いに来ることないもんね。ごめんなさいね、じゃあ今日のところはうちのお弁当箱使ってくださいね。洗ってこなくていいですから。それでついでにお弁当箱と包むもん、それにそうだそうだお箸も持ってきてくださいな。あ、そこにうちで売ってるお弁当箱やランチョンラップ、あ風呂敷のことね、いろいろありますから、見て良かったら買ってください」
「あ、面倒だからそうします」
と言ってサラリーマンは、店頭に陳列されている弁当箱と風呂敷、そしてお箸を適当に選んでそれに詰めてもらうことになった。
<3>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
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