ごっとさんのブログ

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ヒトは眠らないと死んでしまうのか

2025-02-27 10:36:47 | 自然
このブログでも睡眠をよく取り上げますが、私はかなり良く眠れるようです。自宅で寝るのはもちろんですが、場所が変わったりしても寝れなくなるという事はありません。

今はネコと一緒ですので、眠る前に2,3分ネコと遊び(しばらく布団の中でゴロゴロして出ていきます)その後すぐ眠れるようです。目覚めもすっきりしており、どんな時間でも声をかけられるとすぐに目が覚め、寝ぼけるという事はまずありません。

私にとって睡眠は全く問題がないと言えます。歳をとると睡眠時間が短くなると言いますが、私は7時間以上は寝ているようです。

経済協力開発機構(OECD)が2021年に公開した、各国の平均睡眠時間の調査結果によると、33か国のうち日本の睡眠時間は最短でした(7時間22分)。日本では例えば都心に職場のある人が、郊外に住まいを持っていて長い時間をかけて通勤している場合も多くなります。

睡眠に費やせる時間は必然的に短くなりがちです。人間はどんなに忙しくても、ちょっとした隙間時間でも眠ろうとします。私はこういったことに疑問を持ったことはありませんが、睡眠の仕組みとは何かは興味があります。

ある科学者はヒトが眠らなかったらどうなるのか、断眠の実験を思いつき、自らの身をもって検証しようとしました。1963年12月に実験を始めました。実験には協力者がいて、眠らない様に常に話しかけたりしていたようです。

徹夜2日目、彼は目の焦点を合わせことが難しくなって、テレビを見なくなりました。3日目になると情緒の変化が激しくなり、吐き気を催しました。4日目になって眠気に抗い耐え続けました。

幻想や妄想が現れ、道路標識が人間であると感じたり、自らが偉大なフットボール選手だと誇示したとしています。7日目あたりになると、言葉が不明瞭になってまとまった話をすることが出来なくなっていました。

そのまま耐え続け、なんと歳が明けた1964年1月8日までの11日間、時間にして264時間の断眠記録を達成し、当時としては最長の断眠記録でした。

動物の断眠の実験から見えてくることもあります。断眠ラットは食事量が増えた一方、体重は減少しました。さらに皮膚の傷が目立ち、脚の腫れが見られるようになって、断眠を始めてから2週間で死んでしまいました。

当たり前の話ですが、眠らないでいると、脳だけではなく全身にさまざまな不調が生じるという事のようです。

この様に睡眠が重要であることは多くの実験で確認されていますが、何故眠るのかといった問題にはまだ明確な回答は見つかっていないようです。