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毎日10万回も心拍する心臓はいつ休憩しているのか

2024-11-27 10:31:28 | 自然
私は若いころから心拍数が90〜100近くと、かなり多い方です。小動物では早く大動物ではゆっくりしていますが、一説によると一生の心拍数は皆同じという話しがありました。

これによると心拍数の多い私は、ゆっくりしている人より寿命が短いのではと心配していました。医師によれば頻脈という程ではなく、放置していても問題ないという事でした。

実際ヒトの心拍数はキリンやトラと同じぐらいですが、寿命はヒトがずっと長く心拍数と寿命は関係がないようです。今でも心拍数は多いのですが、この歳(77歳)まで元気ですので個人差という事かもしれません。

さて心臓は生まれてから死ぬまで毎日およそ10万回の拍動を繰り返しながら、全身に血液を送り続ける働き者の臓器です。1回の拍動で60ミリリットル、1分間に約5リットルの血液を送り出し、1日にすると牛乳ビン約4万本(7200ミリリットル)分にもなります。

これを入力している今、膝の上にネコが寝ていますのでその心拍を測ろうとしたのですが、首の周りや心臓近くを調べても脈動が見つかりませんでした。どうもネコは拍動があまり外に出ないのかもしれません。

成人の安静時の心拍数は1分間およそ60〜70回ですが、常に同じペースを保っているわけではなく、同じように見えても厳密に計測すると、拍動の間隔は0.9〜1.1秒ぐらいの間で細かく変動しています。

この心拍変動を「揺らぎ」といい息を吸うと速くなり、吐くと遅くなるという特徴があります。実は心臓は、この息を吐いているわずかな時間に「休息」しているのです。そして健康な人ほどこの休息時間が長く、揺らぎが大きくなる傾向があるといわれています。

息を吸うときは心臓は肺にできるだけ多くの血液を送って酸素を取り込まなくてはなりませんが、息を吐いて酸素が少なくなったときに必要以上の血液を送り込む必要はありません。そこで息を吐いているときはペースを落として休み、疲労回復をするのです。

このシステムはヒトに限らず、肺呼吸するあらゆる動物に見られるようです。カエルはオタマジャクシのときはエラ呼吸ですが、脚が生えて肺呼吸するころになると、脳の中に揺らぎを生み出す「疑核」という部位ができて、呼吸に合わせて拍動が揺らぎ始めます。

ある意味動物は心臓の揺らぎシステムを身に着けたことで、地上に進出できたといえるほど、0.1〜0.2秒ほどのわずかな休息は心臓にとって欠かせないものであり、心臓が死ぬまで拍動を続けることができる秘訣でもあるようです。

この心臓の揺らぎは始めてみましたが、やはり自然のシステムは素晴らしいと感じました。



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