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新型コロナオミクロン株の新たな系統は「XE」

2022-04-22 10:28:14 | 時事
新型コロナの感染者数は、このところ前週を若干下回ったり増えたりと、あまり収束の気配が感じられません。

また新たな変異株としてBA.1、BA.2に続いてXE株が出てきたという報道がされています。こういった変異株の出現が、なかなか感染者数が減少しない一因なのかもしれません。

今回の変異株がBA.3ではなくなんでXEという名前になったのか、こういった変異株の命名法について調べてみました。

まずデルタ株やオミクロン株といったギリシャ文字での変異株の命名は、WHO(世界保健機構)が「懸念される変異株」や「注目すべき変異株」とした場合に付けることになっているようです。

コロナウイルスは刻々変異していますので、各国はゲノムを解析しどのような変異株が出現しているのかを監視しています。各国がゲノム情報をデータベースに登録すると、国際的な系統分類命名法である「パンゴ系統」という命名法で分類されます。

この方法はよくわかりませんが例えはAY.29と分類されたものが、その後WHOからデルタ株と命名されるといった具合です。今回のXEという系統のXは別々の系統のウイルスの遺伝子が混じりあってできた「組み換え株」という意味があるようです。

このXEは体内で同時に入ってきたBA.1とBA.2の遺伝子が混じりあったもののようです。ほかにもアルファ株とデルタ株の「XC」が国内で、デルタ株とオミクロン株の「XD」や「XF」が海外で見つかっています。

これがさらに増えればXAAやXABと続くルールになっています。しかしヒトが2種類以上の変異株に同時に感染する確率は低いような気がしますが、新型コロナはヒトだけでなく動物にも感染することがあるため、動物の体内で組み換えが起こっている可能性もあるようです。

複数の変異株が同時に流行している状況下では、ウイルスの組み換えは珍しいことではなく、前述のようにこの流行が始まってからいくつかの組み換え体が確認されています。

それでもこういった組み換え体が従来の変異株より感染力や重症化率が高くなく、ギリシャ文字の名前が付かなかったのは幸いといえるのかもしれません。

なおオミクロン株は日本で第6波の主流であったBA.1とより感染力が強いとされているBA.2以外にもBA.3、BA.4、BA.5まで分類されています。さて今回のXE株については、イギリス国内で1100例が報告され、アメリカ、デンマークなどでも見つかっています。

オミクロン株同士の組み換え体は、XE以外にも世界中で報告されていますが、今のところ継続的に感染者が増えている状況ではないようです。

XE株についてはまだデータが少ないので確定的なことは分かりませんが、若干感染力が上がっているといわれているものの、それほど心配する株ではないのかもしれません。


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