海外旅行の思い出 スイス２

前回スイスのツェルマットに行き、登山電車でマッターホルンに登った話を書きました。
これは実はかなり運がよかったようで、町から見ているといつもきれいな山が見えるのですが、実際の登山電車は運休していたり、雪のため途中で引き返したりと終点まで行くのはかなり少なかったようです。

さてここでの生活は、小さな学会でしたのでたぶん昼夜の2食はついていました。スイスのディナーは基本的にフランス料理のようで、それなりにおいしかったのですが、サービスが非常に遅く、1品食べてしまっても次がなかなか出てこないのです。ワインなど飲みながら待っているわけですが、大体2時間以上かかってしまいました。この後ナイトセッションの講演がありますので、あまりワインも飲めず、サービスが早い日本人にとってはかなりイラつきますが、外人はあまり気にしていないようでした。

このディナーで2回スイスの郷土料理を食べる会というのがあり、当然参加しました。1回目は地下鉄と言っていましたが、地下を走るロープウエーのようなもので、3000ｍぐらい登り、非常に景色の良いレストランでした。そこの一角に非常に大きな半円型のチーズが回転しており、その平らな部分を加熱し軟らかくなったチーズをジャガイモにかけて食べるという物でした。簡単なサラダはあるものの本当にこれだけで、ビールを飲みながら何皿か食べましたが、特別おいしいわけでもなく、暗闇に浮かび上がるマッターホルンがなければ、スイスらしさもなくややがっかりしました。

次がチーズフォンジュの会でしたが、前回のことがあるのであまり期待せずに行ってみました。これはちょっとしゃれたレストランでしたので、これならばと思ったのですが、やはり同じようなものでした。薄いビーフジャーキーが何枚か出ただけで、チーズにつけて食べるのは切ったパンだけでした。日本で食べたときはかなり色々なものがあったような気がしましたが、本場はシンプルなもののようです。

街を歩いて感じるのは、とにかく物価が高いのです。スーパーなどでは少しは安くなっていますが、スイスがというよりはこのツェルマットが高かったのかもしれません。海外に行くとその地方のタバコを吸ってみるというのも楽しみのひとつですが、この値段が買い方によって大きく違っています。日本ではどこで買っても同じですので、最初はかなり戸惑いました。スイスでもホテルの自動販売機が一番高く、次が外の売店、一番安いのがスーパーとなっていました。

日本のように外に自動販売機がある国はありませんので、スーパーで買ったペットボトルを持ってうろうろしていましたが、色々な部分で印象に残る街でした。