ごっとさんのブログ

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5分間でも体の使い方で血圧は下がる

2024-12-12 10:31:26 | 健康・医療
 このブログでも書いていますが、私は若いころ低血圧でした。医者に言わせると低血圧でも問題が無ければほっておいても良いという事ですし、現実問題として血圧をあげる薬はなかったようです。

現在77歳で120程度というのはかなり低いようですが、問題なく過ごしています。高血圧の場合、降圧剤を始めるときは最も少ない量から始め、不十分で増量する時も副作用を注意深く警戒しているようです。

もっともこれは副作用が出ると患者が来なくなってしまうという、クリニックの問題もあるようです。それでもある薬は切れが良く血圧がスパッと下がるなどと言って重宝していたのは、もはや30年前の話となります。

日本人およそ6万7千人で血圧別に、その後脳卒中や心筋梗塞などの心臓血管系疾患で死亡するリスクを調べた結果が出ています。75歳を超えるとそうでもありませんが、それより若いと血圧が高いほどその後に心臓血管系疾患で死亡するリスクが高くなっているのは明らかです。

例外的に血圧が高くても元気な例外はいますが、やはり血圧は下げた方が良さそうです。血圧を下げる基本は生活習慣の改善で、耳にタコができるほど良く聞く運動と減塩となっています。最新データでは運動はたとえ5分だけでも血圧を下げられるとしています。

イギリスの大学の研究では、欧州在住のおよそ1万5千人に、7日間連続で太ももに加速度計を装着してもらいその間の身体活動を評価し、血圧との関係を探りました。加速度計データから身体活動を睡眠、座位、立位、ゆっくり歩き、早歩き、ランニング・自転車乗りの6つに分類しました。

すると睡眠や座位などの時間を5分間ランニング・自転車乗りに置き換えるだけで、上の血圧は0.7下がることが明らかになりました。僅か0.7ですが、若干でも下がることが重要なようです。さらにこの時間を20分間に置き換えられれば、収縮期血圧は2も低下することも分かりました。

この解析でもうひとつ面白かったのは、2時間50分座っているなら眠ってしまった方が収縮期血圧は2下がるというデータです。ベッドの中でスマホを見ている時間があれば、眠ってしまった方が血圧には良さそうです。

通勤電車の中でも眠ってしまう方が良いという結果です。まあこれはランニングをすれば毎回血圧が下がってくるという事ではなさそうですが、ちょっとした運動の重要性を示しているのかもしれません。

友人たちにも降圧剤を飲んでいるのは多いのですが、根本的な対策はやはり薬に頼ることになるのが現状といえるような気もします。


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