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錦織復帰戦で下部大会優勝

2018-02-06 10:42:42 | テニス
手首のけがで長いこと戦列から離れていた錦織がやっと帰ってきました。

ATPの下部大会であるチャレンジャーダラスという大会に出場しましたが、WOWOWが錦織の試合だけ中継してくれました。こういった下部大会にテレビカメラが入るのも珍しいのかもしれませんが、センターコートといっても少し観客席があるだけの小さな会場でした。

このチャレンジャーはランクが100~200位ぐらいの選手が出場する大会で、試合を試す、試合勘を取り戻すといった目的にはちょうど良いのかもしれません。

テニス選手はこういった小さな大会でポイントをため、ATPツアーの予選出場権を取り徐々に上がっていくためのステップですので、これから伸びそうな若手などが出場しており錦織でも楽には勝てない状況です。

試合を見てまず驚いたのが、線審が一人しかいないのです。大きな大会ではサイドラインとサービスラインに3人の線審が付くのですが、それを一人で見るというのは選手にとっても大変そうでした。

錦織の試合は1回戦2回戦を見ていると、まだまだ本調子には程遠い感じでした。サーブはフォームを改良したてということもあり、あまり良くないのはやむを得ないとしても、フォアが全く強打できていませんでした。試合後手首の痛みはないといっていましたが、やはり鋭いショットを打つまでにはなっていないようです。それでも何とかフルセットで勝ち上がりました。

準々決勝ぐらいになると、錦織も色々なことを試すようになり、ネットに出たりドロップショットを混ぜたりと錦織らしい多彩な攻めが少し出てきました。1セットはタイブレークまで行きましたが、ストレートで勝つことができました。

準決勝は台湾の選手でしたが、最初のサービスゲームを落とすなどまだ万全ではありませんが、やっとエース級のショットが出るようになり、ストレートで決勝進出を果たしました。

決勝はアメリカのマクドナルドという若手の選手で、全豪オープンでも1回戦を突破した選手でした。それでも錦織には全盛期の鋭さはまだないものの、うまさと多彩さが出てきて1セットは6-1で圧倒しました。2セットでは相手も慣れてきたのか早いショットの応酬となりましたが、錦織も何とか対応し6-4で見事優勝しました。

優勝したのは当然嬉しいのですが、それよりも下位選手相手とはいえ、5試合問題なく戦えるようになったことは今後に期待できます。こうやって多くの試合をこなすことが最も良いリハビリになりそうな気がします。

錦織は来週のATP250のニューヨークオープンから本当のツアー復帰を予定していますが、ここでランキング上位選手とどんなテニスができるかが、今シーズンを占ううえでも楽しみな大会となりそうです。

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