インドへの出張はもう20年ほど前のことです。
私の分野の学会はほとんどが欧米で、アジアで開かれることは少ないのですが、このときはインドのニューデリーで、確かT先生に誘われて行くことにしました。
インドの一番良い気候は1月初旬の様で、これを過ぎると暑くなり雨期に入るようです。ですからまだ正月休み中に出発しましたが、T先生と成田で待ち合わせて同じ飛行機にしましたので、まあ快適な旅となりました。直行便ではなくバンコクで乗り換えたのですが、ここでO先生夫妻と一緒になり、へんなところでビールを飲みながら盛り上がりました。インドまでそれほど距離がない割にはずいぶん時間がかかったような気がします。
到着は夜中になりましたが、無事学会の開催されるホテルにチェックインできました。当時は日本では通貨のインドルピーとの交換ができず、現地に行って両替することになっていました。次の日の朝ホテルの両替所に行くと、ちょうど知り合いの先生が出てこられ、2万円替えたとのことでした。私は現金をドルで持って行ったので、200ドル交換しました。この時のレートはドルが110円程度で、1ルピーが2円ぐらいでした。
ここで予想外のことが起きたのです。インドにも高額紙幣はあると思いますが、通常街で流通している最高額紙幣が50ルピーだったのです。つまり100円札で2万円を受け取ることになったわけです。かなり古い50ルピーの100枚の札束が2つも出てきました。しかも100枚が真ん中でホチキスのようなもので止めてあるのです。
どうやって使うか聞いたところ、気にせずに引っ張って破って使うようです。その他の紙幣も含めて厚さ5cmほどの札束になってしまいました。問題はこの札束をどう持ち歩くかということで、ホテルの部屋には現金は置くなと書いてあります。結局スーツケースに大部分を隠し、一部を持っていましたが、これで全く問題はありませんでした。
気候としては春から初夏ぐらいで、確かに一番過ごしやすい時期のようです。私たちが泊まっているホテルは高級ホテルの様で、中だけで大体何でもそろうのですが、門の外に出ると大変です。まず「どこに行くのか案内する」と言ってくる人や、子供まで含めた物乞いの人が大勢やってきます。こういう人を気にせず歩くことができるまで2,3日かかってしまいました。
このホテルの近辺を歩くと、やはり牛が目につきます。このホテルはニューデリーの中心部からやや外れていたようですが、すぐ近くに広い道路がありました。ここで感心するのは、高級車から幌を付けた自転車タクシー?や牛車までが混然として流れているのです。その交差点のロータリーなどには、かなりの牛が寝そべっており、皆うまく牛をよけながら走っています。道路端に座ってこういった光景を見るのもなかなか面白いものでした。
もう少し続きます。
私の分野の学会はほとんどが欧米で、アジアで開かれることは少ないのですが、このときはインドのニューデリーで、確かT先生に誘われて行くことにしました。
インドの一番良い気候は1月初旬の様で、これを過ぎると暑くなり雨期に入るようです。ですからまだ正月休み中に出発しましたが、T先生と成田で待ち合わせて同じ飛行機にしましたので、まあ快適な旅となりました。直行便ではなくバンコクで乗り換えたのですが、ここでO先生夫妻と一緒になり、へんなところでビールを飲みながら盛り上がりました。インドまでそれほど距離がない割にはずいぶん時間がかかったような気がします。
到着は夜中になりましたが、無事学会の開催されるホテルにチェックインできました。当時は日本では通貨のインドルピーとの交換ができず、現地に行って両替することになっていました。次の日の朝ホテルの両替所に行くと、ちょうど知り合いの先生が出てこられ、2万円替えたとのことでした。私は現金をドルで持って行ったので、200ドル交換しました。この時のレートはドルが110円程度で、1ルピーが2円ぐらいでした。
ここで予想外のことが起きたのです。インドにも高額紙幣はあると思いますが、通常街で流通している最高額紙幣が50ルピーだったのです。つまり100円札で2万円を受け取ることになったわけです。かなり古い50ルピーの100枚の札束が2つも出てきました。しかも100枚が真ん中でホチキスのようなもので止めてあるのです。
どうやって使うか聞いたところ、気にせずに引っ張って破って使うようです。その他の紙幣も含めて厚さ5cmほどの札束になってしまいました。問題はこの札束をどう持ち歩くかということで、ホテルの部屋には現金は置くなと書いてあります。結局スーツケースに大部分を隠し、一部を持っていましたが、これで全く問題はありませんでした。
気候としては春から初夏ぐらいで、確かに一番過ごしやすい時期のようです。私たちが泊まっているホテルは高級ホテルの様で、中だけで大体何でもそろうのですが、門の外に出ると大変です。まず「どこに行くのか案内する」と言ってくる人や、子供まで含めた物乞いの人が大勢やってきます。こういう人を気にせず歩くことができるまで2,3日かかってしまいました。
このホテルの近辺を歩くと、やはり牛が目につきます。このホテルはニューデリーの中心部からやや外れていたようですが、すぐ近くに広い道路がありました。ここで感心するのは、高級車から幌を付けた自転車タクシー?や牛車までが混然として流れているのです。その交差点のロータリーなどには、かなりの牛が寝そべっており、皆うまく牛をよけながら走っています。道路端に座ってこういった光景を見るのもなかなか面白いものでした。
もう少し続きます。
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