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ネコの「ゴロゴロ」のメカニズムと目的は

2021-03-11 10:28:16 | 
家にはいろいろな猫がいますが、撫でたり触ったりして「ゴロゴロ」が聞こえると本当に癒された気持ちになります。

ネコがどうやってゴロゴロという音を出すのか、なぜその音を出すのかは不思議に思っていましたが、どうもまだよくは解明されていないようです。

ネコのゴロゴロについての解説記事が出ていましたが、色々やられている割にはスッキリ解決するところまで至っていません。私は寝るときには必ずコブンというネコが枕元に来て、そのゴロゴロを聴きながら寝ています。

どうもネコは寝てしまうとゴロゴロいわなくなり、また触ってやるといいだしますので、起きているときだけの現象のようです。

さて解説によればネコ科はネコ亜科とヒョウ亜科に分類され、ネコ亜科に普通のネコやヤマネコ、チーターなどが含まれ、ヒョウ亜科にはライオン、トラ、ヒョウなどの大型動物が含まれます。

このライオンやトラなど咆哮できる大型のヒョウ亜科もゴロゴロを出すことがありますが、ネコ亜科のゴロゴロとは異なった音声の出し方になります。ライオンなどは咆哮することができますが、ネコ亜科は咆哮する代わりにゴロゴロを発するという説もあるようです。

ネコなどは呼吸で息を吐くときと吸うときにゴロゴロを出しますが、ライオンなどでは呼吸を吐くときにしかゴロゴロが出ないとされています。小型のネコはゴロゴロをどうやって出しているのか、またライオンなどと解剖学的にどう違うのかは長く論争になっていました。

ゴロゴロの発生メカニズムついて多くの仮説がありますが、どうやら喉の構造の違いによって生じるという説が有力になっています。この解剖学的な差異について詳しく説明されていますが、専門的でありゴロゴロの発生と結びつかない様な気もしますのでここでは省略します。

咽頭マヒのネコではゴロゴロを発することができないことから、ゴロゴロは筋肉のけいれんや収縮ではなく、咽頭の声帯で発生させているのではないかという説もあります。

確かにゴロゴロいっているネコの喉を触ると、声帯当りが震えているのを感じますので、この説はあたっているのかもしれません。

ゴロゴロの周期と筋電位を測定する筋電図の規則的なパターンを比べた研究によれば、咽頭の筋肉と呼気による横隔膜の非同期的な動きによってゴロゴロが発生するようです。

またネコは快適で安心した状態の時にゴロゴロを出し、呼吸数は93%増え、音の周波数は26.3ヘルツ程度というデータも出ています。この様にいろいろな研究は行われているのですが、まだ仮説に留まっているようです。

ネコは何のためにゴロゴロいうのかなども調べられていますが、これも解明されていません。まあネコが気持ちよさそうにゴロゴロいうのを見て、癒された気分になるので十分なのかもしれません。


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