ごっとさんのブログ

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加熱式タバコでも「受動喫煙」の害はあるのか

2023-04-01 10:35:13 | 煙草
私はこの数年間はアイコスという加熱式タバコを愛用しています。昨年アイコスがイルマという新しいタイプに代わりましたが、やはりいろいろな点で使いやすくなってきました。

いつからアイコスにしたのかこのブログの過去記事を調べたところ、2017年2月にアイコスを購入したという記事を出していますので、もう6年も経ってしまいました。

このアイコスは名前の通り加熱式ですので、燃やしているわけではないため吸わない限りタバコ成分は出てきません。従って受動喫煙などはないものと思っていましたが、タイトルのような記事を見ました。

私は昔から普通の煙草でも受動喫煙の害が本当にあるのか疑っていました。単純に煙を吸い込む量が喫煙者と受動喫煙では大きく異なり、受動喫煙での量で害があるのならば喫煙者は皆亡くなりそうな気がします。

最近は受動喫煙による死亡者数が年間1万5000人という数字が定着しているようです。誰一人受動喫煙による死亡者が特定できないにもかかわらず、こんなに多くの死者が推測されていることに疑問はないのでしょうか。

禁煙推進者、あるいはタバコを悪と決めつけている人たちは、いわば宗教的な思い込みがあるような気がしています。なお国立ガン研究センターの分析結果として、受動喫煙による肺ガンの相対リスクは1.28倍と統計学的に有意な差があると報告されています。

さて加熱式タバコによる受動喫煙の害については、欧米では電子タバコについての研究が多く、加熱式タバコと受動喫煙の害についてはほとんど研究されていません。そこで日本の慶應義塾大学などの研究グループが非喫煙者を対象にした調査研究を行いました。

研究グループは、加熱式タバコからの副流煙(エアロゾル)を吸い込んだ非喫煙者と呼吸器症状の間にどのような関連があるのか、インターネットを使ったアンケート調査を実施しました。

研究期間は2021年2月で、対象者は15歳から80歳までの非喫煙者1万8839人(女性55.7%)でした。質問は「過去12カ月の間に近くで誰かが吸った加熱式タバコの蒸気やミストを吸い込んだことがあるか」とし、呼吸器症状は喘息の発作や長く続く咳としています。

その結果加熱式タバコの受動喫煙を経験した人のうち、喘息の発作を経験した人は9.8%(受動喫煙がない人は4.5%)、長く続く咳を経験した人は16.7%(同9.6%)となりました。

重み付け後の有病割合比として分析すると、加熱式タバコによる受動喫煙により喘息の発作は1.49倍、長く続く咳は1.44倍という結果になりました。

これをもって受動喫煙の害があるとは断定できないようですが、加熱式タバコの臭いを感じる程度でも受動喫煙の害があるという結論になりそうな気がします。


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