コメント
Unknown
(
)
2017-04-07 01:52:38
かなり古い記事に今更コメントします。
平成の初期頃に書かれた「大阪学」というタイトルそのままの民族学本が新潮文庫より4冊出ているのですが、その著者の大谷晃一教授によると
関西:能や狂言の連続した話芸が中心→吉本新喜劇もカラクリ仕掛けは無く役者全体の会話主体、上方漫才もギャグ無しの会話で連続的で切れ目なく笑わせる事が中心
関東:歌舞伎文化が主流、大きなカラクリ仕掛けや役者の大きなアクション(見栄)に対して拍手を送る習慣が根付く→ドリフの様なカラクリ仕掛けのコント文化が中心、また話芸も歌舞伎の見栄の様に「この1ネタに対し賞賛の拍手を送る」という断続的なスタイルが浸透
…という風に東西のお笑い文化の違いを分析されていました。
平成初期の本でして、当時読んだ時にはなかなかよく分析出来ていると私は思いました。
当方大阪出身ですが、大阪でも笑う時に拍手する習慣が始まったのは2000年頃だったと思います。ちょうど東京制作のひな壇芸人のトーク番組が全国ネットで増えて来た頃ですね。
その頃から吉本新喜劇でも笑う時に拍手する習慣が増えてきました。拍手が鳴り止むまで役者の会話がストップしてしまうので物凄くテンポが悪くなり、それを逆手に取ってカラクリ仕掛けやリアクション芸の様な拍手中も続行できる物が主体のコント調に変わりましたね。
今となっては関西も拍手だらけですし、大阪学の他の項目も全然あてになりません。
ただ、拍手文化が関西に根付くまでの過渡期を見ていた限りでは、「歌舞伎における一挙手一同の賞賛文化」の影響かなぁと私は思います。
それはそうとして、昔は芸人さんもちゃんとネタで笑わせていたのに、最近は笑わなければいけない空気(拍手しなければいけない空気)みたいなのを作る事に芸人や番組が必死な気がしますね。
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平成の初期頃に書かれた「大阪学」というタイトルそのままの民族学本が新潮文庫より4冊出ているのですが、その著者の大谷晃一教授によると
関西:能や狂言の連続した話芸が中心→吉本新喜劇もカラクリ仕掛けは無く役者全体の会話主体、上方漫才もギャグ無しの会話で連続的で切れ目なく笑わせる事が中心
関東:歌舞伎文化が主流、大きなカラクリ仕掛けや役者の大きなアクション(見栄)に対して拍手を送る習慣が根付く→ドリフの様なカラクリ仕掛けのコント文化が中心、また話芸も歌舞伎の見栄の様に「この1ネタに対し賞賛の拍手を送る」という断続的なスタイルが浸透
…という風に東西のお笑い文化の違いを分析されていました。
平成初期の本でして、当時読んだ時にはなかなかよく分析出来ていると私は思いました。
当方大阪出身ですが、大阪でも笑う時に拍手する習慣が始まったのは2000年頃だったと思います。ちょうど東京制作のひな壇芸人のトーク番組が全国ネットで増えて来た頃ですね。
その頃から吉本新喜劇でも笑う時に拍手する習慣が増えてきました。拍手が鳴り止むまで役者の会話がストップしてしまうので物凄くテンポが悪くなり、それを逆手に取ってカラクリ仕掛けやリアクション芸の様な拍手中も続行できる物が主体のコント調に変わりましたね。
今となっては関西も拍手だらけですし、大阪学の他の項目も全然あてになりません。
ただ、拍手文化が関西に根付くまでの過渡期を見ていた限りでは、「歌舞伎における一挙手一同の賞賛文化」の影響かなぁと私は思います。
それはそうとして、昔は芸人さんもちゃんとネタで笑わせていたのに、最近は笑わなければいけない空気(拍手しなければいけない空気)みたいなのを作る事に芸人や番組が必死な気がしますね。