埼玉県深谷市にある
吉祥寺の住職のブログ
イチョウの下のよもやま話
御挨拶 4
●能行能言の「三品・・・」について、
これも誤解される事が多いのですが、
三品とは 国宝・国師・国用 の事ではなくて、
上品が「国宝」、中品が「国師・国用」、
下品が「国賊」です。
そして、三品とも皆 等しく成仏できる
というのが天台宗の教えであり、
伝教大師が強調されている事なのです。
例えば、『法華経』の
「悉有仏性」「悉皆成仏」の教理、
『蘇悉地経』に準拠した十二年籠山
(十二年 比叡山に籠れば どんな人でも必ず一験を得ることができる)
などに その精神が鮮明に語られています。
●また、伝教大師が生涯貫いてきた思想は、
実は最初に師事した行表法師の【一乗】の教えで、
生きとしいけるものは 皆 等しく
大白牛車(仏乗)=悟りの車 に乗れているのだ
というものです。
この一乗の教えは、伝教大師が唐から伝えられた
円・密・禅・戒 の四つの教えすべてに表現されています。
ちなみに、大師は著作『守護国界章』の中で、
三乗(羊車=声聞乗 ・ 鹿車=縁覚乗 ・ 牛車=菩薩乗)をさえ
「隠密法華」として 一仏乗に帰す と言って
救っておられます。
つづく
これも誤解される事が多いのですが、
三品とは 国宝・国師・国用 の事ではなくて、
上品が「国宝」、中品が「国師・国用」、
下品が「国賊」です。
そして、三品とも皆 等しく成仏できる
というのが天台宗の教えであり、
伝教大師が強調されている事なのです。
例えば、『法華経』の
「悉有仏性」「悉皆成仏」の教理、
『蘇悉地経』に準拠した十二年籠山
(十二年 比叡山に籠れば どんな人でも必ず一験を得ることができる)
などに その精神が鮮明に語られています。
●また、伝教大師が生涯貫いてきた思想は、
実は最初に師事した行表法師の【一乗】の教えで、
生きとしいけるものは 皆 等しく
大白牛車(仏乗)=悟りの車 に乗れているのだ
というものです。
この一乗の教えは、伝教大師が唐から伝えられた
円・密・禅・戒 の四つの教えすべてに表現されています。
ちなみに、大師は著作『守護国界章』の中で、
三乗(羊車=声聞乗 ・ 鹿車=縁覚乗 ・ 牛車=菩薩乗)をさえ
「隠密法華」として 一仏乗に帰す と言って
救っておられます。
つづく
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