真剣道外伝★無端晟輝の残日録

真剣道・基道館宗師範の残しておくべき余談集

生の力→業の力→心の力

2019年04月21日 | 稽古のヒント
多くの方は腕立て伏せが毎日100回で1年経てばその分「強く」なれると考えているでしょう。

もちろん筋力は努力により増強します。

これを生の力と規定し話を進めます。


昨日も日根野イオンのカルチャー教室に顔を出し、師範の一水さんの指導を拝見していた。



来る4月29日の昭和節には日根野駅からほど近い神社で奉納演武会を行うので、ポスターを貼っていたら、それを見た方がイオンに見学のこられた、









その方と「統合」について実験をした

事前に心身統一四大原則の基道館流解釈を説明し、「正しい姿勢とは」と認識してもらい、「不動」の正座を体得してから始めた実験です。もちろん正座からいきなり蹴りが出るのも見てもらいました(笑)


私の指導は、心身統一居合道=真剣道だとご理解してもらい、どんどんと進めてゆく。



手首を捕まれる実験

見学者の男性は、見ただけでも屈強で、芯もしっかりしている。そこらのあやふや男ではない。

私は手首をもたれても「業」で返せるけれど、ここは「生」の力で対抗する。身動き不能



次に、ボールを両手で挟んで持つ。そして先ほどの状況を再度行う。
ハンドボールは実験に好都合な大きさで、それを持つだけで生の力でも大きく作用し、男性はあちこちに振り回される体験をした。

私「実はこれは統合の実験です、ボールを持つことにより両手首がシンクロしています、1mmも違わず時間も違わずあなたが持った私の手首が回りました。その威力を体験してもらいました」

生の力でも「業」が加わることにより大きな威力を出す。


楽しんでいただけたかしら。



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さて、今日は虎乱洞稽古、無維庵師範が奉納演武の四方払いをすることに決まり、みんなで拝見した。

たった4本のやりなれた業が、どれほど重たいか、無維庵師範は身にしみたそうで、その後しばらくは疲れていた。


ソレはいい事だと思います。

世の中には1000本抜いたとかいう自慢があるけれど、4本でどっと疲れる業を行える技量があるという事の証明です。
腕を上げたなあと感服しました。


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正武堂堂

基道館の令和の御代スローガンが立ち上がりました。


正しい武は確実に実を結び人間性を高めてゆく、その実力は侵しがたいものとなる。


今夜無維庵師範、不完庵師範代と押し合いをしました。
予想通り私は押されてしまいました。

それでいい、出藍の誉れといい、弟子が師匠を超えることが「ええこと」です。

体幹はできた、次は何だろう?












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