哲学日記

映画「岸辺の旅」いや、死んでないし

以前紹介した「岸辺の旅」が今

GYAO!で無料視聴できます。2月19日(土)まで

  岸辺の旅

 

 失踪中に死んだ夫が妻のもとに帰ってきて「俺死んだんだ」と言い、夫の思い出の場所巡りを二人でする話。

 

 

GYAO!タイトル情報より引用させていただきます。

いかないで。きえないで。このままずっと、そばにいて。

3年間失踪していた夫が突然帰ってきた。だが、夫は「俺、死んだよ」と妻に告げる。そして、夫が過ごした時間をめぐる、夫婦ふたりの旅がはじまった。夫の優介(浅野忠信)がこれまでにお世話になった人々を訪ねて歩くふたり。旅を続けるうちに、妻の瑞希(深津絵里)と優介はそれまで知らずにいた秘密にも触れることになる。お互いへの深い愛を、「一緒にいたい」という純粋な気持ちを感じ合うふたり。だが、瑞希が優介を見送る時は刻一刻と近づいていた--。

Journey to the Shore - 岸辺の旅 (2015) - Official Trailer - YouTube

 

 

霊魂が不滅であるという考え方は、生ける人間の生命への執着と死者への愛着とのあらわれでありましょう
(川端康成)

 

 この種の物語では、決まって死者が

 

「生きてる君のことが忘れられず、あの世から戻ってきた」

 

と生者に言うのだが、もちろん真相は逆だ。
生者の執着が死者を語らせているにすぎない。

 

 

「あとから行くよ。また会おうね」

「うん、待ってるよ」
 
…已矣哉

 

 

 

人がこの愛執から自由になれず、


いつまでも生き続けたい自分

 

を捨てないなら、

いじめも戦争も
なくなることはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (My Favorite Songs)  

ニール・リード。
「ママに捧げる詩」


Mother Of Mine Neil Reid, 1971 - YouTube

  

(過去記事統合増補編集再録)

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