ウィキペディア『親切なクムジャさん』[ストーリー]より引用させていただきます。
幼児誘拐・殺人の罪で13年間服役していた主人公クムジャ(イ・ヨンエ)。その罪は濡れ衣だった。自分の子どもの命を盾に取られ、彼女は真犯人の罪をかぶったのだ。いつもにこやかに服役仲間や支援者たちに接して「親切なクムジャさん」と呼ばれる模範囚の彼女だったが、娘との暮らしを自分から奪った真犯人への復讐を決意していた。
出所した彼女はパティシエの職に就く。そして密かに服役中に知り合った仲間、また彼女の無実を直感していた当時の捜査関係者とも手を組み、真犯人を追い詰めついに捕らえる。しかし、真犯人の犠牲になった子どもが一人だけではないことが判明。そして、犯人によって殺された子供たちの遺族による復讐が始まる。
映画『親切なクムジャさん』(2005)予告編 パク・チャヌク監督の“復讐3部作”完結編
この映画の物語自体に目新しさは何もない。むしろあきらかに陳腐で、おまけに無理な展開と省略で物語は不自然に歪み、ほとんど破綻してさえいる。
しかし、映画の本質はストーリーより、何をどう描きどう見せたかにある。「恨み」とい愚劣で平凡な感情を、このように新鮮に描き見せたところに、監督の創造的才能が歴然と輝いてるとおもう。パク・チャヌク監督の高い期待に完璧に応えてるイ・ヨンエはじめ演者達の技量も素晴らしい。
(My Favorite Songs)
山口百恵 ロックンロール・ウィドウ(アルバムバージョン)