キハ40.54.150.201というと、鉄道に少しでも興味のある方なら誰でもご存知の北海道の普通列車用気動車です。
まあ、他にも客車にエンジンを取り付けたキハ143という風変わりな気動車もありますし、キハ40は派生したイベント向けの車両もあります。
多くはほぼ原型のまま、北海道の非電化区間、一部は電化区間をも走っています。201などは札幌圏を電車に伍して、お化け気動車などと綽名されながらがんばっています。
この中で40と54は多くの方がご存知のように国鉄時代に作られた車両で、すでに30年を超えようとしています。まあいくら頑丈だとはいえ、そろそろ後進に身を譲る時期なのは明らかです。
54に関しては、まだ新しく、台車を交換したから云々と言う方々もおりますが、安定運行が求められる点でイベント用のSLとは話が違いますし、活躍の場が、特に気候の厳しい道東と道北ですから、JR四国の同型車と比較するのは疑問です。
さて、後継車両は何になるのか、いろいろと言われています。
私も興味津々です・・・・・・ 東日本にいろんなお手本があるではないかとか、まあいろいろ話も聞きます。
ところが北海道の厳しい冬の低温と夏の高温の差に耐えられる車両には相当な性能・耐久性が求められます。
かって日高線では、塩害で遭えなく散ってしまった新型気動車もありました。
と言って、ローカル線の利用状況と財務的見地からすると、そんなにコストは掛けられません。
そこで、一つの解答として出てきたのがDMVでした。夕張支線での実用化も間近と見られていましたが、夏以降の様々な事案の影響で、進展が止まりました。
ただ、試験走行は続けられており、技術的な課題はかなり解決されたと言われています。
私は40等の現行車両の後継車はDMV次第だと考えます。基本的に特急列車の走らない路線になるかと思いますが、DMV運用路線が決まれば、おのずと次期車両の運用路線の条件が見えてきて、次期気動車またはハイブリッド等等の車両の姿も見えてくるでしょう。というかJRでは一定のプランは持っているものと思います。
ただ、なにしろ40は丈夫なので、しばらくは安泰でしょうが(笑)
ちなみに、タイヤがついてるのだから、わざわざ線路の上を走るDMVは必要が無いしおかしい、という方もおります。
しかし、BRTで実証されているように、公共交通の大きな特性の一つである定時性の維持は、専用軌道の上を走行することによって保たれるのです。
また、BRTはあくまで自動車であり、積雪路面での横滑り等による危険も持ち合わせます。その点、DMVは前部のガイド車輪により横滑りの問題も少なく、専用軌道ゆえの良好な除排雪も期待できます。
以上話はつきません