いよいよ6月5日から先月中ごろに試運転の行われた寝台特急カシオペアのツアー便の運行が始まった。
試運転で安全性等が確認されたJR貨物の機関車による牽引で初夏の北海道を駆けぬけた。試運転と異なり、DF200はうっすらと再塗装・洗浄され、紅い車体が初夏の北海道の景色に映えた(●^o^●)
(おまけはスーパーとかち261系の回送)
6月4日から10月29日までの夏季限定で、フジドリームエアラインが、札幌市の北側の郊外にある丘珠空港(陸上自衛隊北部方面隊丘珠航空隊基地・札幌飛行場)に静岡便との間で定期便を就航就航させた。
機体はカナダのボンバルディアと並ぶRJのメーカーであるブラジルのエンブラエル ERJ-170が中心となるが昨年は一回り大きな175が飛来したことがあった。
2013年から夏季に観光チャーター便を試験的に就航させてきたが、十分な需要と安全性の確保が確認されたために夏季限定ながらも定期便としての運行となった。
滑走路が1500メートルと短く、冬季の運行は見送られたが就航セレモニーでは秋元札幌市長が滑走路の延長の検討に言及した。
おそらく1700ないしは1800メートルへの延長が検討されるだろうが、経済界は新幹線の札幌延伸後の道内各地への二次交通として期待している。
JR北海道が都市間交通の高速化への技術力の自信を失って全く消極的でもあり、今後は航空機の需要が確実に増加するものと思う。
全ての人が都市間バスや、すっかり低速化した鉄道に満足しているとは思えない。
広大な北海道内を、少しでも早く移動し目的地に到着したいというニーズは明らかに存在する。
また、積雪期のバスは所要時間が読めないのが現実だ。
さらに近年はJRが雪のために予防的に運休するのが増え、バスより早く運行を取りやめてしまうことがある。
正直、航空機より鉄道のほうが冬季は頼りになるはずなのだが、近年ではその点は微妙な情勢になってもいる。
滑走路の延長は20年ほど前に地元住民の強い反対で延長を断念した経緯もあり、スムーズに事が進むとは思えない。
しかし、当時は反対の理由とされた騒音問題も、ジェットエンジンンの低騒音化が進み、現在では、大きな問題にならないものと思われる。実際のところ、現在丘珠に就航しているHACのサーブ340のほうが音が大きいと感じることある。
なお、今回の就航路線について、当初、札幌市と経済界は名古屋便を希望したが、愛知県が千歳便との競合を嫌って難色を示し、今回は静岡便での就航となった。
なお、静岡・千歳便の運行日とは重複しないように運行日が設定されており、過密化している新千歳便の補完的役割ともいえる。
また、新千歳空港は17年春に発着枠を拡大することになっており、札幌圏に丘珠空港と新千歳空港という二つの空港を持つことへの疑問もあることや、丘珠空港は吹雪による冬季間の空港閉鎖が多いことから、来年度以降の動きが注目される。