対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

「ニュートン力学の形成と弁証法」への案内

2005-08-28 | 案内
 ガリレイの落体の法則とケプラーの惑星の法則から、ニュートン力学が形成される過程は弁証法の典型的な例と考えられます。

 「弁証法試論」の補論 6 として、「ニュートン力学の形成と弁証法」をアップしました。( 2005/08/27 )。 ニュートン力学の形成過程を、複合論 ( わたしが主張している新しい弁証法の理論 ) によってまとめたものです。「ニュートン力学」は、ニュートンが ケプラーの惑星の法則とガリレイの落体の法則を選択し、混成し、統一することによって、形成した「論理的なもの」であると主張しています。
 
 弁証法に関心を持つようになったきっかけの一つに、「ニュートン力学の形成について」(『弁証法の諸問題』)があります。武谷三男は、そのなかで、いわゆる武谷三段階論を提出していました。その定式は、ニュートン力学の形成過程とヘーゲルの判断論の二つが軸になっていました。
 
 「ニュートン力学の形成と弁証法」(補論6)は、ヘーゲル弁証法とは異なる弁証法の新しい考え方(複合論)を理解していただくうえで、大いに参考になるのではないかと思います。

 補論6は、次のような構成になっています。見ていただけるなら、幸いに思います。

 ニュートン力学の形成と弁証法

  はじめに

  1 複合論の要点

     1 自己表出と指示表出
     2 「論理的なもの」の複素数モデル
     3 弁証法の複素数モデル

  2 ニュートン力学の形成について

     1 選択  ケプラーの惑星の法則とガリレイの落体の法則
     2 混成(1)  運動法則の定式
     3 混成(2)  万有引力の構想
     4 統一  天上の法則と地上の法則の統一
     5 武谷三段階論・湯川同定理論と複合論