補論6「弁証法と様相性」を『弁証法と「偶然性の内面化」』に改題した。ブログ「対話とモノローグ」の記事の2つ(「逆三角形」と「2つの展開図」)を「二つの展開図」にまとめ、付け加えたのである。
目次は次のようになっている。
1 はじめに
2 「偶然性の内面化」の定式
3 偶然性の定義
4 二元結合(バイソシエーション)と偶然性
5 様相性の二つの体系
6 様相性の第三の体系
7 「偶然性の内面化」のモデル
8 様相性の第三の体系と複合論
9 止揚の過程と様相性
10 「偶然性の内面化」の定式と複合論
11 様相性の第二の体系と表出論
12 偶数と弁証法
13 二つの展開図
昨年の末以来、アルチュセールの「理論的実践の論理」に興味を持ち、複合論との関連を探究していた。その過程で、これまでのわたしの考察を振り返る機会が何度かあった。その中心には、アインシュタインが位置づいているように思えた。
これまで、アインシュタインについては、なんとなく気後れするところがあり、わたしの課題とはならなかった。しかし、いまは弁証法の中心に位置しているように思えるようになった。これまでの弁証法についての考察を、総体として、振り返る絶好の機会が訪れているようなのである。