対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

フォイエルバッハのロドス

2014-11-26 | ノート
 「踊るのか、跳ぶのか」を読み直していて、思い出したことがある。フォイエルバッハがどこで「ここがアテネだ、ここで考えろ」で述べていたかを調べていたときのことである。

 そのころ(2007年)は、学生時代に読んだ本は、手元になく確かめられなかったので、近くの図書館で調べたのである。『唯心論と唯物論』という本にあったのだが、記事では、岩波文庫と角川文庫の二つから引用した。実際に学生時代に読んだのは、角川文庫の方だった。いまは手元にあるので、確かめることができる。持っていたのは、昭和46年8月30日発行の15版である。定価140円。パラフィン紙のカバーが付いている。記事には初版を1962年と書いているが、1955年の誤りである。

 また、記事に「本には、ラテン語は並記してなかったので、『資本論』のHic Rhodus,hic salta! を参考にして、作文しようと思ったのである」と書いている。作文しようと思ったのは、卒業してから10年ほどたっていた頃である。

 参考にしたのは、『資本論』のHic Rhodus,hic salta! だったのだろうか。それとも、この本の訳注にあるhic Rhodus,hic salta(ここがロドスだ、ここで踊れ)だったのだろうか。