対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

樒(シキミ)の花

2015-03-18 | 日記
淡黄色の可憐な花。香りが強い。抹香臭いという言葉はこの木の香りから生まれた。樹皮や葉から線香や抹香が作られる。枝葉は仏前に供える。樒の「密」はひそかの意味である。花は目立たないが、香りがひそかに広がる。櫁、梻という表記もある。梻は佛前に供えるところから、神道の榊(サカキ)に対応した国字。実(み)は劇物に指定されている(植物で唯一)というから驚く。シキミは「悪しき実」からという。