3 1/√(εμ)と「静電単位と電磁単位の比」の関係
1 3つの法則と定義式
2 比例定数k1k2k3の関係
1 3つの法則と定義式
マクスウェルはアンペールの法則とファラデーの法則を複合して、手短にいえば、εとμを複合して、電気力線と磁力線が真空中を1/√(εμ)の速さで伝播していくイメージをつかんでいた。また、マクスウェルは電荷の静電単位と電磁単位の比が「重要な物理量」・「速さ」になることを洞察していた。1/√(εμ)の速さと静電単位と電磁単位の比は関連するのではないだろうか?
1/√(εμ)の速さは「静電単位と電磁単位の比」とどのように関係するのか。それをつかむために、電磁気に関する法則を見ておくことにしよう。次の3つの法則と定義式を取りあげる。式の形と記号は『電磁気の単位はこうしてつくられた』に基づく。
1 電荷に対するクーロンの法則 F1=k1・(e1e2)/r2
2 磁荷に対するクーロンの法則 F2=k2・(m1m2)/r2
3 電流と磁荷の相互関係(ビオ・サバールの法則) dF=k3・(m(idl))/r2 F3=k3・(2mi)/r
注 前の式dFは電流要素による力の微小成分を表わしている。後の式F3は無限直線電流を考え積分した形である。
4 電流と電荷の関係(定義式) i=de/dt
ここでF,e,m,r,i,t,idlは、それぞれ力、電気量、磁気量、距離、電流、長さ、電流要素を示す。
法則の比例定数は相互に関係してくる。1と2だけなら、eとmは異なった物理量なので、1のk1と2のk2は、別々に(独立かつ任意に)決めることができる。しかし3が加わって、1と2と3になると、そのようにはいかなくなる。なぜなら、3のiとmは、1のe(電流iは電荷eの流れ)と2のmと関連しているからである。k3は1のk1と2のk2によって制約される。また逆に1のk1と2のk2は3のk3によって制約される。k1とk2とk3は、相互に関連してある制限のなかにある。k1とk2とk3の関係を求めてみよう。
1 3つの法則と定義式
2 比例定数k1k2k3の関係
1 3つの法則と定義式
マクスウェルはアンペールの法則とファラデーの法則を複合して、手短にいえば、εとμを複合して、電気力線と磁力線が真空中を1/√(εμ)の速さで伝播していくイメージをつかんでいた。また、マクスウェルは電荷の静電単位と電磁単位の比が「重要な物理量」・「速さ」になることを洞察していた。1/√(εμ)の速さと静電単位と電磁単位の比は関連するのではないだろうか?
1/√(εμ)の速さは「静電単位と電磁単位の比」とどのように関係するのか。それをつかむために、電磁気に関する法則を見ておくことにしよう。次の3つの法則と定義式を取りあげる。式の形と記号は『電磁気の単位はこうしてつくられた』に基づく。
1 電荷に対するクーロンの法則 F1=k1・(e1e2)/r2
2 磁荷に対するクーロンの法則 F2=k2・(m1m2)/r2
3 電流と磁荷の相互関係(ビオ・サバールの法則) dF=k3・(m(idl))/r2 F3=k3・(2mi)/r
注 前の式dFは電流要素による力の微小成分を表わしている。後の式F3は無限直線電流を考え積分した形である。
4 電流と電荷の関係(定義式) i=de/dt
ここでF,e,m,r,i,t,idlは、それぞれ力、電気量、磁気量、距離、電流、長さ、電流要素を示す。
法則の比例定数は相互に関係してくる。1と2だけなら、eとmは異なった物理量なので、1のk1と2のk2は、別々に(独立かつ任意に)決めることができる。しかし3が加わって、1と2と3になると、そのようにはいかなくなる。なぜなら、3のiとmは、1のe(電流iは電荷eの流れ)と2のmと関連しているからである。k3は1のk1と2のk2によって制約される。また逆に1のk1と2のk2は3のk3によって制約される。k1とk2とk3は、相互に関連してある制限のなかにある。k1とk2とk3の関係を求めてみよう。