3 ε,μとk1k2k3の関係
4 静電単位と電磁単位の比
k1k2/k32=v2とk11/2k21/2/k3において、k1=1/ε,k2=1/μ,k3=1とおくと、1/εμ=v2である。また1/√(με)=vである。1/√(με)は速さの次元をもっていることがわかる。
さて、1/εμ=v2において、ε=1とおくと1/μ=v2となる。したがつて、k1=1,k2=1/μ=v2となる。これが静電単位系で、電荷のクーロンの法則を基準とするものである。電荷に対するクーロンの法則はF1=(e1e2)/r2、磁荷に対するクーロンの法則はF2=v2・(m1m2)/r2となる。
他方、μ=1とおくと1/ε=v2である。k2=1,k1=1/ε=v2である。これが電磁単位系である。この単位系では、磁荷に対するクーロンの法則を基準とする。磁荷に対するクーロンの法則はF2=(m1m2)/r2である。電荷に対するクーロンの法則はF1=v2・(e1e2)/r2である。
出発点にもどってみよう。
(引用はじめ)
電気に関する基本的な法則であるファラデーの法則とアンペアの法則には、定数として誘電率εと透磁率μがでてくる。ところが、v=1/√(εμ)は速度の単位(メートル/秒、m/s )をもつことは古くから知られていた。電気の古い単位には、誘電率を1とする静電単位系と透磁率を1とする電磁単位系という2種類の単位系があり、それらの換算のためにv=1/√(εμ)の値に興味がもたれたのである。ただ、この数値が具体的に何を意味するかはわかっていなかった。(『電磁波とはなにか』後藤尚久著)
(引用おわり、一部修正して引用)
これが19世紀のなかば、マクスウェルの前にあった状況である。
4 静電単位と電磁単位の比
k1k2/k32=v2とk11/2k21/2/k3において、k1=1/ε,k2=1/μ,k3=1とおくと、1/εμ=v2である。また1/√(με)=vである。1/√(με)は速さの次元をもっていることがわかる。
さて、1/εμ=v2において、ε=1とおくと1/μ=v2となる。したがつて、k1=1,k2=1/μ=v2となる。これが静電単位系で、電荷のクーロンの法則を基準とするものである。電荷に対するクーロンの法則はF1=(e1e2)/r2、磁荷に対するクーロンの法則はF2=v2・(m1m2)/r2となる。
他方、μ=1とおくと1/ε=v2である。k2=1,k1=1/ε=v2である。これが電磁単位系である。この単位系では、磁荷に対するクーロンの法則を基準とする。磁荷に対するクーロンの法則はF2=(m1m2)/r2である。電荷に対するクーロンの法則はF1=v2・(e1e2)/r2である。
出発点にもどってみよう。
(引用はじめ)
電気に関する基本的な法則であるファラデーの法則とアンペアの法則には、定数として誘電率εと透磁率μがでてくる。ところが、v=1/√(εμ)は速度の単位(メートル/秒、m/s )をもつことは古くから知られていた。電気の古い単位には、誘電率を1とする静電単位系と透磁率を1とする電磁単位系という2種類の単位系があり、それらの換算のためにv=1/√(εμ)の値に興味がもたれたのである。ただ、この数値が具体的に何を意味するかはわかっていなかった。(『電磁波とはなにか』後藤尚久著)
(引用おわり、一部修正して引用)
これが19世紀のなかば、マクスウェルの前にあった状況である。