対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

円から楕円へ

2016-03-16 | ノート
円も楕円も同じ2次曲線だから、大した違いはないと思ってはいけない。天文学に楕円が導入された『新天文学』の歴史的な位置づけを山本義隆氏は次のように非ユークリッド幾何学や非ニュートン力学と対応させている。
(引用はじめ)
ケプラーが2000年にわたる円軌道の固定観念を見捨てて楕円に到達し、等速性を放棄して面積定理を見出したことは、それだけで、ロバチェフスキーがユークリッドの第五公理を放棄したことに、あるいはアインシュタインが平らな時空を棄ててゆがんだ時空を採用したことに、匹敵することである。(『重力と力学的世界』)
(引用おわり)
そういうことだったのかと思う。