マクスウェルの論文"A Dynamical Theory of Electromagnetic Field"がネットに公開されていることは知っていた。また、『電磁気の単位はこうして作られた』に、この論文の抄訳と解説がのっている。しかしこの論文の全貌は謎で難解だった。しばらく前に、マクスウェルの論文の全訳(「電磁場の動力学理論」)がネットにあることを知った。これで見通しがよくなった。前の考察では、「光の電磁波説」の誕生を歴史的にではなく論理的にたどった。ここでは「光の電磁波説」の誕生を"A Dynamical Theory of Electromagnetic Field"のなかで確認したいと思う。(「はじめに」より)
「光の電磁波説」の誕生2
「光の電磁波説」の誕生2