対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

バスタオル不要論

2016-12-08 | ノート
風呂上がりにバスタオルを使うのは娘だけである。妻もわたしも使わない。妻の理由は知らない。わたしにはきっかけがあった。
ドナルド・キーンのエッセイだったと思う。銭湯でのこと、日本手拭の使い方に注目している場面があった。20年以上前の記憶である。風呂のなかでは手拭で体を洗い、上がってからは絞りながら体を拭いている。1本の日本手拭ですべてを済ませていること感心していた。これがきっかけで、バスタオルは使わなくなった。日本手拭は試したが使いにくかった。ホテルや旅館で用意してあるペラペラの薄いタオルが断然使いやすかった。いまはもっぱらこの薄いタオルである。1本ですべて済む。生活習慣である。洗濯の量が違うだろう。相撲部屋はともかく一般の家庭でバスタオルは要らないのではないだろうか。