対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

六十六と卒寿

2018-02-14 | ノート
77は喜寿、88は米寿、99は白寿。66は?
緑寿だという。66で緑緑、緑々寿、略して緑寿。2002年に日本百貨店協会が提唱しはじめたのだという。他のゾロ目の賀寿が「漢字」に由来をもつのに、「緑」ではもの足りない。わたしも提唱してみよう。
「卒寿」である。卒寿はすでに90の祝いとしてある。「卒」の略字「卆」が九と十から成り立っていることから。こちらはそのまま「卆寿」と書いてもらって、本来の「卒寿」を66の祝いとする。「卒」のなかに六十六を認めることができるから。

「卒」の部首は「十」(じゅう)で、「亠」(なべぶた・けいさんかんむり)と「十」の間に人が2つ並んでいる。「六」の部首は「八」(はちがしら)で、「亠」(なべぶた・けいさんかんむり)と「八」から成り立っている。

「卒」の中央に2つ並んでいる「人人」を正立の「八」(外側)と倒立の「八」(内側)に分解する。「六」と「十」で「卒」のうち、「亠」と正立の「八」と「十」。これで4分の3が描かれる。次の「六」は倒立した「六」を考える。逆さの「亠」は「十」に埋もれる。逆さの「八」(はちがしら)が残りの4分の1、倒立の「八」(内側)を描く。
「六」「十」「六」で、「卒」。
66卒寿、77喜寿、88米寿、99白寿。広がるだろうか。