パースのアブダクションを演繹モデルと呼ぶことによって、アブダクションの帰納モデルを展望している。演繹モデルと相性のいいアブダクションの推論形式(注)は、帰納モデルでも成立していると想定しているが、それでよいのだろうか。十分に説明できないでいる。
それで、帰納モデルとして独立させるのではなく、演繹モデルに従属させるモデルも検討している。つまり、大前提となっている規則を推論する前段階として帰納を演繹モデルに内在させてみるのである。
(注)
(1)驚くべき事実Cが観察される、
(2)しかしもしHが真であれば、Cは当然の事柄であろう、
(3)よって、Hが真であると考えるべき理由がある。
記号で表記すると、
(1)C
(2)H→C
(3)H
それで、帰納モデルとして独立させるのではなく、演繹モデルに従属させるモデルも検討している。つまり、大前提となっている規則を推論する前段階として帰納を演繹モデルに内在させてみるのである。
(注)
(1)驚くべき事実Cが観察される、
(2)しかしもしHが真であれば、Cは当然の事柄であろう、
(3)よって、Hが真であると考えるべき理由がある。
記号で表記すると、
(1)C
(2)H→C
(3)H