数三角形の細胞nCrの陽表式は
nCr
=n!/r!(n-r)!
=n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+2)(n-r+1)/1・2・3・ ・・・ ・(r-1)・r
になった。
これを数学的帰納法で証明しておこう。
第二補題だけをみる。
陽表式がnについて成り立っていると仮定する。
すなわち、一つの細胞とそれに隣接する細胞について、
nCr=n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+2)(n-r+1)/1・2・3・ ・・・ ・(r-1)・r
と
nCr-1=n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+2)/1・2・3・ ・・・ ・(r-1)
を仮定する。
これら二つの等式を加えると、
nCr+nCr-1
=n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+2)/1・2・3・ ・・・ ・(r-1)・[(n-r+1)/r + 1]
=n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+2)/1・2・3・ ・・・ ・(r-1)・(n+1)/r
=(n+1)n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+2)/1・2・3・ ・・・ ・(r-1)・r ……(p)
となる。
ここで最後の式(p)
(n+1)n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+2)/1・2・3・ ・・・ ・(r-1)・r
は
n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+1)/1・2・3・ ・・・ ・r=nCr
と対照してかけば、
=(n+1)((n+1)-1)((n+1)-2)・ ・・・ ・((n+1)-r+1)/1・2・3・ ・・・ ・r
=n+1Cr
である。
したがって、(p)は、
回帰公式n+1Cr=nCr+nCr-1を満たし、
陽表式nCr=n!/r!(n-r)!が
(n+1)に対しても成立していることを示している。
これで証明は終わった。
(注)『数学の問題の発見的解き方1』第3章参照、式の変形は記号(nr)をnCrに置き換えて引用した。
nCr
=n!/r!(n-r)!
=n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+2)(n-r+1)/1・2・3・ ・・・ ・(r-1)・r
になった。
これを数学的帰納法で証明しておこう。
第二補題だけをみる。
陽表式がnについて成り立っていると仮定する。
すなわち、一つの細胞とそれに隣接する細胞について、
nCr=n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+2)(n-r+1)/1・2・3・ ・・・ ・(r-1)・r
と
nCr-1=n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+2)/1・2・3・ ・・・ ・(r-1)
を仮定する。
これら二つの等式を加えると、
nCr+nCr-1
=n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+2)/1・2・3・ ・・・ ・(r-1)・[(n-r+1)/r + 1]
=n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+2)/1・2・3・ ・・・ ・(r-1)・(n+1)/r
=(n+1)n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+2)/1・2・3・ ・・・ ・(r-1)・r ……(p)
となる。
ここで最後の式(p)
(n+1)n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+2)/1・2・3・ ・・・ ・(r-1)・r
は
n(n-1)(n-2)・ ・・・ ・(n-r+1)/1・2・3・ ・・・ ・r=nCr
と対照してかけば、
=(n+1)((n+1)-1)((n+1)-2)・ ・・・ ・((n+1)-r+1)/1・2・3・ ・・・ ・r
=n+1Cr
である。
したがって、(p)は、
回帰公式n+1Cr=nCr+nCr-1を満たし、
陽表式nCr=n!/r!(n-r)!が
(n+1)に対しても成立していることを示している。
これで証明は終わった。
(注)『数学の問題の発見的解き方1』第3章参照、式の変形は記号(nr)をnCrに置き換えて引用した。