対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

つながった2つの蜜柑

2019-01-07 | 庭の草木
今年になって蜜柑をすでに2度収穫した。だいぶオレンジ色はまばらになってきたが、それでもあと数回は収穫することになるだろう。昨日、奇妙な蜜柑があった。2つの果実が1つのヘタでつながっていた。ペアのまま切り取って、台所に置いていたら、妻も子供も関心を示した。どうなっているの?

近くで見ても1つのヘタに2つの果実がつながっている。異形の蜜柑である。片方は楕円体のように歪んでいる。ヘタ(蔕)は花のガク(萼)だから、1つの花に何らかの原因で雌しべが2本できてそれぞれが成長したのではないか。こういう仮説が浮かんだ。すると、皮のなかの袋の数は正常なものとは違っているように思われた。これが本当なら興味深いと思った。今日確かめた。

切り離してみると、ヘタは2つあった。矢印の先端のように2つのヘタが鋭角に接していた。ふぞろいの大きさだが、袋の数もふつうの蜜柑のようである。1つのヘタに見えていたのは、密着している内側のヘタはまったく見えず(成長できなかった)、外側のヘタが半分ずつ見えていたからだった。ふりかえれば、こちらが自然で、このように考えるべきだったと思う。
見かけに幻惑されて、確率を考えればありそうもない仮説を立てたものだ。ヘタ(下手)な仮説だった。