対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

「釜山港へ帰れ」を読む4

2019-11-05 | ハングル
「釜山港へ帰れ」(作詞:黄善友・日本語詞:三佳令二、作曲:黄善友)を読んでいる。今回は2番、日本語詞「きっと伝えてよ カモメさん いまも信じて耐えてるあたしよ トラワヨ プサンハンヘ 逢いたい あなた」の部分。日本語詞はこのあとくり返しの部分があるが、黄善友の詞はここで終わりである。
「언제나 말이 없는 저 물결들도 부딪쳐 슬퍼하며 가는 길을 막았었지 돌아왔다 부산항에 그리운 내 형제여 」

언제나 말이 없는 オンジェナ、マリオヌン
언제(いつ)、나(も)、 말(言葉)、이(~が、主語)、 없다(ない)+는(連体形)→ 없는(ない~)
いつも言葉がない

저 물결들도 チョ、ムルキョルドゥルド
저(あの)、 물결(波)、들(も、複数)、도(も)
あの波たちも

부딪쳐 슬퍼하며 プディッチョ、スルポハミョ
부딪지다(ぶつかる)+어(~て、動作の連結)→부딪쳐(ぶつかって)
슬퍼하다(悲しがる)+며(~して、並列)
ぶつかって、悲しがって

가는 길을 막았었지 カヌンキルㇽ マガソッチ
가다(行く)+는(連体形)、 길(道)、을(~を)、 막다(ふさぐ、阻む)+過去(ㅆ、Ⅲ-아)+었(~した、結果が残っていない過去、過去完了)+지(~だよ、パンマル体)
行く手を阻んだんだよ

돌아왔다 부산항에 トラワッタ、プサンハンヘ
돌아오다(帰って来る)+過去(ㅆ、Ⅲ-아)+다(詠嘆)→돌아왔다(오+아→와、와+ㅆ→왔、帰ってきたよ)、부산항(釜山港)+에(へ、方向)
帰ってきたよ、釜山港へ

그리운 내 형제여  クリウネ、ヒョンジェヨ
그랍다(懐かしい、愛しい)ㅂ変格用言(形容詞)+ㄴ(連体形)→ㅂ脱落+우+ㄴ
→그리운(愛しい)、내(わたしの)、형제여(兄弟よ)。
愛しいわたしの兄弟よ