対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

パスカルの三角形と母関数

2020-01-06 | パスカルの三角形
母関数とは、数列の項
a0, a1, a2,…, an
を係数とする整関数
a0+a1x+ a2x2+…+ an xn
のことである。

例えば、1,3,3,1の母関数は(1+x) 3である。

一般に、パスカルの三角形において水平方向に並ぶ数列
nC0 , nC1 , nC2 , … , nCn
の母関数は
(1+x) nで与えられる。これは二項展開そのものである。

パスカルの三角形を直角三角形の形に並べてみる(左側に傾け、左側を縦にそろえる)と、次のようになる。

ここで水平方は母関数(1+x) nで統一的に見ることができる。
垂直方向には、
単位数(1,1,1,…)、自然数(1,2,3,…)、三角数(1,3,6…)、四面体数(1,4,10,…)が並ぶが、これらの数列は
母関数(1-x) -nで統一的に見ることができるという。これを確かめてみよう。