(1743年から1745年へ)
オイラーは「負数と虚数の対数に関するライプニッツとベルヌーイの論争」(『無限解析のはじまり』所収、付録3)に、級数表示の比較によるオイラーの公式 (1 + ix/n)n = cos x +i sin x の証明を提示している。1743 年にオイラーは eix = cos x + i sin x を定式化した。この後、一方で『無限解析入門』(『オイラーの無限解析』)の考察があり、他方で「負数と虚数の対数に関するライプニッツとベルヌーイの論争」の考察があったと想定できる。どちらも1745 年に執筆されている。オイラーの公式は「対数の無限多価性の確認の途中で出会う一等式」(高瀬正仁)ではなく「対数の無限多価性の確認に向かわせた一等式」と考えられる。
オイラーは「負数と虚数の対数に関するライプニッツとベルヌーイの論争」(『無限解析のはじまり』所収、付録3)に、級数表示の比較によるオイラーの公式 (1 + ix/n)n = cos x +i sin x の証明を提示している。1743 年にオイラーは eix = cos x + i sin x を定式化した。この後、一方で『無限解析入門』(『オイラーの無限解析』)の考察があり、他方で「負数と虚数の対数に関するライプニッツとベルヌーイの論争」の考察があったと想定できる。どちらも1745 年に執筆されている。オイラーの公式は「対数の無限多価性の確認の途中で出会う一等式」(高瀬正仁)ではなく「対数の無限多価性の確認に向かわせた一等式」と考えられる。