オイラーは『オイラーの無限解析』7章§125で用いた自然対数(双曲線対数)を、冪を用いて次のように表示した。
log(1+x)=n(1+x)1/n-n (1)
ここでnは無限大数である(オイラーはiを使っている)。
8章の§139で円弧と虚対数の関係を導くとき、この式の(1+x)の代わりにyを用いて、
log y=ny1/n-n (2)
としてから、次に進んでいる。真数が1文字の方が見やすいからだろう。この置き換えは(1)が冪を用いた表示だけでなく、級数表示も導く必要があったためだが、§139には一呼吸遅れる結果になっている。
(2)の形は「負数と虚数の対数に関するライプニッツとベルヌーイの論争」の
log x=nx1/n-n (3)
と同じ式である。あらかじめこちらを自然対数の冪を用いた表示としておけば、§139にスムーズに入れる。
log(1+x)=n(1+x)1/n-n (1)
ここでnは無限大数である(オイラーはiを使っている)。
8章の§139で円弧と虚対数の関係を導くとき、この式の(1+x)の代わりにyを用いて、
log y=ny1/n-n (2)
としてから、次に進んでいる。真数が1文字の方が見やすいからだろう。この置き換えは(1)が冪を用いた表示だけでなく、級数表示も導く必要があったためだが、§139には一呼吸遅れる結果になっている。
(2)の形は「負数と虚数の対数に関するライプニッツとベルヌーイの論争」の
log x=nx1/n-n (3)
と同じ式である。あらかじめこちらを自然対数の冪を用いた表示としておけば、§139にスムーズに入れる。