対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

指数と対数の冪表示と級数表示2

2020-09-30 | 指数と対数
B 対数の冪表示と級数表示

指数の出発点
  
において、eを対数の底にとり、順序を入れ替えると、
  
となる。これを対数表示の出発点とする。

1 累積
  
2 変数部分をx(有限値)で表示する(注1)
  
3 nが無限大数、ωが無限小数であることを確認して、ωをxとnで表示する
  
   
4 2,3を1へ代入する
  
 これが指数の冪を用いた表示である。
5 4を二項展開する(nが無限大数であることを考慮して)(注2)
  

注1
 右辺を1+xではなくxと置くこともでき、冪表示も級数表示も可能である。実際、「負数と虚数の対数に関するライプニッツとベルヌーイの論争」ではxと置き、冪表示を導いている。しかし、『オイラーの無限解析』7章では、1+xと置いている。これはメルカトルの公式をそのまま導くためだったろう。

注2
 次回。