読みは「がりょうてんせいヲかく」、「竜」は「りゅう」ではなく「りょう」、坂本竜馬の「りょう」である。また、「睛」は「晴れ」ではなく「瞳」である。「画竜点睛」は「竜を描いて瞳を点ずること、竜の絵に瞳を入れて仕上げること」を意味する。「画竜点睛を欠く」は最後の詰めが甘く仕上がっていないことを意味する。
恐れ多いことだが、この言葉でイメージしているのは山本義隆『世界の見方の転換』のことである。「瞳」はケプラーの楕円軌道発見の分析である。絞っていえば、『新天文学』第56章で語られる「目覚め」の 分析である。
山本義隆は「ケプラーの第1法則(楕円軌道)の発見」として次の図を提示している。
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これで「ケプラーの目覚め」を説明しているが、これはケプラーが提示した図とは違っている。もっとも大きな違いは、ケプラーの図では太陽Aと離心円上の点E,Kが実線で結ばれているのに対して、山本の図では太陽Aと離心円上の点E、Kが結ばれていないことである。これではケプラーの推論をたどることはできない。
「楕円幻想――ケプラーの楕円発見について」
恐れ多いことだが、この言葉でイメージしているのは山本義隆『世界の見方の転換』のことである。「瞳」はケプラーの楕円軌道発見の分析である。絞っていえば、『新天文学』第56章で語られる「目覚め」の 分析である。
山本義隆は「ケプラーの第1法則(楕円軌道)の発見」として次の図を提示している。
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「楕円幻想――ケプラーの楕円発見について」