ネイピアは対数を作ったが、ビュルギもネイピアとは独立に対数を作っている。いずれも、1に極めて近い連続的な比が進行していく過程に着目した。
ネイピアは1より小さい比を考えた。
初項107、公比(1-1/107)
ビュルギは1より大きい比を考えた。
初項108、公比(1+1/104)
ネイピアの一般項は、
x=107(1-1/107)y
で、これを変形すると次のようになる。
x/107=((1-1/107)107)y/107
赤字の部分は(1-1/n)nのかたちである。
ビュルギの一般項は、
x=108(1+1/104)y
で、これを変形すると次のようになる。
x/108=((1+1/104)104)y/104
赤字の部分は(1+1/n)nのかたちである。
n→∞のとき、
(1+1/n)n→e(ネイピア数、2.718281828…)である。
これに対して、
(1-1/n)n=(1+(-1)/n)nである。
したがって、
n→∞のとき、(1-1/n)n→e-1=1/e である。
ネイピアの対数の底は1/e、ビュルギの対数の底はeだった。こここまでは2年ほど前の記事(「ネイピアとビュルギの対数の底」)抜粋である。ここから、対数から指数の方向を展望してみよう。
-と1/e(ネイピア)、+とe(ビュルギ)のうち、整合性を考えて、+とe(ビュルギ)の方で対数から指数関数を展望する。
m/108=((1+1/104)104)n/104
において、公比の部分が対数の底になる。対数はべき指数を取り出すから(赤字が底となる)、
(n/104)=log(1+1/104)104(m/108)
である。z=loga yならaz=yである。
指数関数の形は、
((1+1/104)104)z=y
となり、冪から展開できることになる。ここで104は無限大数iとなるものである。オイラーは
無造作に、aω=1+kωを累乗して、
aiω=(1+kω)i
を導いた。この代数操作の背景には対数の底の形があったといえるだろう。そして、z=iωと置くとはっきりする。
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である。対数の底を指数の底としてみることによって、冪から出発して指数関数をつくり、eを指摘することになった(k=1、z=1のときa=e)のである。
ネイピアは1より小さい比を考えた。
初項107、公比(1-1/107)
ビュルギは1より大きい比を考えた。
初項108、公比(1+1/104)
ネイピアの一般項は、
x=107(1-1/107)y
で、これを変形すると次のようになる。
x/107=((1-1/107)107)y/107
赤字の部分は(1-1/n)nのかたちである。
ビュルギの一般項は、
x=108(1+1/104)y
で、これを変形すると次のようになる。
x/108=((1+1/104)104)y/104
赤字の部分は(1+1/n)nのかたちである。
n→∞のとき、
(1+1/n)n→e(ネイピア数、2.718281828…)である。
これに対して、
(1-1/n)n=(1+(-1)/n)nである。
したがって、
n→∞のとき、(1-1/n)n→e-1=1/e である。
ネイピアの対数の底は1/e、ビュルギの対数の底はeだった。こここまでは2年ほど前の記事(「ネイピアとビュルギの対数の底」)抜粋である。ここから、対数から指数の方向を展望してみよう。
-と1/e(ネイピア)、+とe(ビュルギ)のうち、整合性を考えて、+とe(ビュルギ)の方で対数から指数関数を展望する。
m/108=((1+1/104)104)n/104
において、公比の部分が対数の底になる。対数はべき指数を取り出すから(赤字が底となる)、
(n/104)=log(1+1/104)104(m/108)
である。z=loga yならaz=yである。
指数関数の形は、
((1+1/104)104)z=y
となり、冪から展開できることになる。ここで104は無限大数iとなるものである。オイラーは
無造作に、aω=1+kωを累乗して、
aiω=(1+kω)i
を導いた。この代数操作の背景には対数の底の形があったといえるだろう。そして、z=iωと置くとはっきりする。
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である。対数の底を指数の底としてみることによって、冪から出発して指数関数をつくり、eを指摘することになった(k=1、z=1のときa=e)のである。