志賀浩二は「幾何数列と算術数列との対応という最初のモティヴェィションを、数直線から数直線への対応という連続関数の概念の中に溶けこませることに成功した」といっている。「等比数列と等差数列の対応」→「数直線から数直線への対応」が明確である。
これに対して、山本義隆は「ネイピアが対数を,通常考えられるように幾何数列(等比数列)と算術数列(等差数列)の対応づけといった算術的考察からではなくて、数直線上の点の運動から幾何学的に構成した云々」といい、算術的な「等比数列と等差数列の対応」と幾何学的な「数直線上の点の運動」との関連を問題にしていないように見える。