対話とモノローグ

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周期表のなかの薔薇

2014-12-17 | 周期律
 ロジウム(Rhodium)。原子番号45、元素記号Rhである。
 ロジウムは1803年にイギリスのウオラストンによって発見された。白金鉱を王水に溶かして、白金やパラジウムを分離した残液は赤色を示す。この残液から得られた物質を還元して金属ロジウムを単離した。ロジウムはこの塩の水溶液がバラ色(ギリシャ語でrhodeos) であることに由来して名づけられた。(「元素111の新知識」桜井弘編)

 バラ色をギリシャ語でrhodeosというのは、ローマ字に転写した後の表記であって、もともとはροδεοςである。辞書には、「バラの、バラのような、バラ色の」とある。

 ρ(ロー)のローマ字転写は、語頭では「rh」、それ以外では「r」になる。ο(オミクロン)は「o」、δ(デルタ)は「d」、ε(エプシロン)は「e」、ς(シグマ)は「s」である。
 それゆえ、ροδεοςは、rhodeosとなる。
 同じように、
    薔薇ροδονは、 rhodon。 ν(ニュー)は「n」である。
    ロドスΡοδο ςは、Rhodos である。

 周期表のなかの薔薇(Rhodium)の発見は、私にとって、ウランーネプチニウムープルトニウム( Uranium - Neptunium - Plutonium )の並びの発見に匹敵する大発見である。

     周期律の形成について

 

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