今年はオイラーの公式についてと考える機会が多い年だった。ブログに書いたし、その記事をホームページにまとめた。そして、「数学・物理通信」に載せてもらった(矢野忠先生にはお手数をおかけした。また、世戸憲治先生もわずらわせている。ありがとうございました)。
1、ホームページの「オイラーの公式、起承転結。」
2、「数学・物理通信」の「オイラーの公式―起承転結」
1は2と比べれば反故に近いのだが、記録として、そのままにしている。
12月に入って、志賀浩二『数学という学問Ⅱ』(ちくま学芸文庫、2012年)を読んでいたら、オイラーの公式が次のように取り上げられていた。それで今年をふりかえってみようという気になった。
1、ホームページの「オイラーの公式、起承転結。」
2、「数学・物理通信」の「オイラーの公式―起承転結」
1は2と比べれば反故に近いのだが、記録として、そのままにしている。
12月に入って、志賀浩二『数学という学問Ⅱ』(ちくま学芸文庫、2012年)を読んでいたら、オイラーの公式が次のように取り上げられていた。それで今年をふりかえってみようという気になった。
18 世紀数学において、もっとも時代を画する公式はオイラーの公式遠くから(2020年)みれば、これでいいのだが、近づいてみる(1740年から1745年)と、違ったものにみえる。これまであまり着目されることがなかった経緯なので(私は見たことがない、2で提起した観点の一つ)、取り上げてみたいと思う。
であった。
この歴史については、オイラーは彼の以前の師であったヨハン・ベルヌーイに、1740 年 10 月 18 日付で送った手紙のなかで、
の解は、2 通りの方法で表わされることを述べている。すなわち、解は
で与えられ、したがって、
という関係が得られる。この両辺を微分して、オイラーはさらに
を導いている。そして 1748 年の『無限解析入門』の中では、この関係を
として広く示した。
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