対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

「ぼっかさ」は「歩荷」だった

2019-07-17 | 飛騨
「ぼっかさ」は飛騨弁で、荷物を運ぶ人(職業人)のことだった。小さい頃は荷車を引いている「ぼっかさ」を見かけたものである。いまでいう宅配便で、頼んで荷物を届けてもらっていたのである。「ぼっかさ」の漢字表示など考えても見なかったが、どうやら「歩荷」と書けばいいようだ。「歩」いて「荷」を運ぶのである。交通機関が発達して「ぼっかさ」は死語になってしまった。今では、山小屋に荷揚げするときなど、どうしても歩かざるを得ないときだけに「歩荷」は残っている。しかし、山で荷物を背負って運ぶことだけが「歩荷」ではない。平地で荷車を引いて運ぶことも「歩荷」である。「ぼっかさ」は飛騨弁だが、「ぼっか」は他の地方でも使われていたのではないだろうか。

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